飼い主のいない猫を「地域猫」として世話する取り組みがある。適切な餌やりのほか、不妊・去勢手術、トイレの管理などを行う。市内在住の漫画家で、地域猫の保護活動を行っている斉藤倫さんに話を聞いた。
――地域猫に興味を持ったきっかけは
「保護活動をしている方のブログを読んだことがきっかけで、興味を持ちました」
--なぜ取り組みを
「近所に猫がたくさん集まる場所があったからです。これ以上増えてはいけないと思い、保護活動をしている方に協力してもらって、避妊・去勢手術をしました。もう10年以上前のことです」
――現在はどのような活動を
「保護した猫が新しいお家にいけるように人に慣らす練習や、譲渡を行う『町田ねこの会』でイラストなどのお手伝いをしています。不妊手術の補助金はありますが、募金がとてもありがたいです」
耳の先をカット
――手術済みの猫の見分け方は
「耳の先が少しカットされています。その後、地域で管理することで『地域猫』と呼ばれるようになります」
――飼い主がいない猫の餌やりについては
「餌やりによって猫が集まり、繁殖してしまう可能性が考えられます。一方で、まちの人からもらう食べ物が猫たちの命をつないでいるのも事実です。なので、ご飯をあげたら『その後』まで気にかけることが必要と考えています。具体的には、保護や手術をする。または保健所や保護団体に連絡をしてください」
自宅に5匹
――保護猫が家に
「5匹飼っています。また、最近保護した子が仕事場にもう1匹。この子は初めて見たのが2010年で、その時すでに避妊手術済でした。警戒心が強く、なかなか触らせてくれませんでした。餌やりの時に徐々に距離を近づけていき、やっと保護できました」
――動物の漫画を描くときに意識していることは
「犬猫に興味がなくても楽しんでもらえるように考えています。また、動物の現状が分かるようにすることも意識し、猫の話を書くときには、自分の経験や思いを込めています」
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