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町田 スポーツ

公開日:2025.09.04

パラ走幅跳で日本新
帝京大の佐伯さん

 障害者スポーツで活躍する陸上アスリートが帝京大学八王子キャンパス(八王子市)を拠点に練習を積んでいる。先天性の脳性まひにより両手足などが動かしにくく、足に装具をつけ生活している佐伯菜々美さん(法学部4年)だ=写真・人物風土記で紹介。両下肢に中等度の障害がある「T35」というクラスに属し、6月に行われたジャパンパラ陸上競技大会では女子T35クラス・走幅跳競技で自身のもつ日本記録を塗り替え、優勝。2メートル67センチをマークし、共に出場した100メートル競技でも18秒33の記録で優勝した。

大学から

 そんな佐伯さんが陸上競技を始めたのは大学生になってからという。パラスポーツは興味をもちつつ、身体への負担などを考え控えていたものの、大学入学後、汗を流す運動部の学生たちの姿を見るうちに「自分もやってみたい」と思ったのだという。

 そして、様々な競技を体験してみたなかで、「陸上の練習が一番自分に合っていると思った」といい、その後、クラブチームを経て今年、帝京大陸上競技部に所属するようになった。

 佐伯さんは今後も自身の日本記録を塗り替えていきたいと話す一方で、「パラスポーツをもっと当たり前の社会にしたい」と意気込んでいる。

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