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みなみ野「街開き」から 20年 新興住宅地として発展

社会

掲載号:2017年1月1日号

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 今年4月、JR八王子みなみ野駅が開業20周年を迎える。新駅が誕生し、新興住宅地として開発が進んだみなみ野エリア(みなみ野・七国・宇津貫町・兵衛・西片倉)。この20年の成長と今後をみる。

 八王子みなみ野駅は1997年4月、JR横浜線の20番目の駅として開業。駅周辺は新興住宅地として開発が進み、市外などから、幼い子どもをもつ多くのニューファミリー層が移り住んだ。「街開き」から20年を迎える現在、みなみ野エリアにある3つの小学校(みなみ野・みなみ野君田・七国各小学校)には、「新住民」らの成長した子どもたちが多く在籍し、3校の児童数(2227人)は、市内70校全児童(2万8164人)の約8%にあたる多さだ(15年5月現在)。みなみ野駅の乗降者数は、JR東日本に記録が残る00年度の約2万人から15年度には約3万6千人へと、15年間で2倍近くに増えた。同エリアで生まれ育ち、街の発展を見守り続けてきたみなみ野三丁目会長の糠信(ぬかのぶ)富雄さん(67)は「曲がりくねった山道ばかりだったのに、こんなに発展するとは。自然も豊かで落ち着いた雰囲気がある街になって良かった」と話す。

「成人」し、課題も

 ただ、同エリアで宅地開発にあたってきた大和ハウス工業(株)の並木伸太郎さんが「ほぼ開発は終えた」と話すように、みなみ野は街として「成人」し、30年後を見据えた対策が必要となってきた。高齢化が進む多摩ニュータウン問題などを考える明星大学の西浦定継教授は「高齢者ばかりの街を避けるためには、今の30、40代世代が年を重ねるに伴って利便性の高い駅前に住めるようにする仕組みづくりが必要」と話し、街の魅力を高め、新たな若い世代が転居してくるようにすることが大切とする。市内の不動産会社エスエストラスト担当者は、高齢者を駅近の賃貸住宅へ受け入れる仕組みづくりの可能性を説く。現在、みなみ野駅周辺には賃貸住宅が多く、一戸建てや分譲マンションは駅から離れていることから、行政が助成金を出すなどして、高齢者が「安く」賃貸に住めるようにし、それまで住んでいた一戸建てを高齢者が新たな子育て世代に貸し出すようにしてもらうことが街のにぎわい維持につながるのではないか、と考えている。並木さんによると、同エリアの宅地開発は「住む人」の高齢化を見据え進められてきたという。高齢者でも余裕をもって運転できるように幅広い道路が整備され、住居もバリアフリー化されているものが多い。その恵まれたハード面を生かした街の高齢化対策が急がれる。

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