市内高校が出場する「全国高等学校野球選手権」西東京大会が7月8日、開幕する。注目は、昨年の大会で八王子勢初の優勝を果たした八王子高等学校(台町)だ。昨年の大会(6試合)で、23盗塁、4失策と機動力ある攻撃と堅守で強豪を打ち負かしていった同校。「力の大きな相手にも勇気をもって向かっていく『ありんこ』のように」という思いが込められた同校のモットー「ありんこ軍団」を地でいく姿が市民の心を打った。
同校の安藤徳明監督によると、今年のチームは、昨年の優勝に貢献したエースの早乙女大輝投手、抑えの米原大地(共に3年)が経験を積んだ分安定感が増し、他に2人の投手が急成長したことから、昨年よりも投手陣が充実しているという。また、打撃力は今年の方が高く、「常に前を目指す」走塁は健在だという。 一方で不安があったのが守備面。昨年は打撃が弱かったため、バッティングと走塁の練習を重視。守備練習に多くの時間を割けなかったことが「今年に」影響している、と安藤監督は見ている。
それが顕著になったのが4月に行われた春の都大会だ。ベスト8をかけた戦いで10個のエラーを献上。敗退した(昨年はベスト8)。「早乙女は打たせて取るタイプ。守備に不安があると早乙女が三振を取ろうとりきみ、力が十分に出せない可能性もある」と、危機感を募らせた安藤監督は「春季」後に集中して守備練習に取り組み、現在は戦える目途がついたという。「みんなで戦おうというまとまりも出てきましたね」
初戦は16日に決まった。「八高野球」を文書にまとめた安藤監督の野球マニュアルは昨年の優勝を経て一部内容が書き換えられた。昨年までの「優勝するために」から、甲子園で1勝するために必要なことは――にと。
”新しい”八高野球に注目だ。
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