今年4月、JR西八王子駅近くに、保育士を育成する八王子保育専門学院が開学する。
その立ち上げを進めているのが、30年以上にわたり、八王子市内で障害者支援にあたってきた特定非営利活動法人「木馬」(大庭憲弘理事長)。深刻となっている保育士不足がきっかけとなった。一方で、経済的理由で進学を諦める人が増えている現状にも目を向けた。「正規雇用に就けない人も少なくない今、それらの課題を解決するには保育士を育成する学校をつくれば良いのではないかという結論に至ったんです」と保育に関する講義を大学でもつ大庭理事長は話す。
後押しをしたのが、同団体がこれまで支援してきた障害者の関係者や市内の保育園など。その手助けがなければ、学院を開学することはできなかった、と大庭理事長は感謝の言葉を口にする。
そしてスタートした「誰もが学び、保育士資格を取得できる」学校づくり。寄付金で生徒の経済的負担を抑える奨学金制度をつくるなど、体制を整えた現在は、保育士の養成施設として東京都の認可がおりるのを待っている状況だ。
「一人でも多くの生徒に来てもらいたい。働きながらでも、主婦の方でも通える学校だから」
この学院で保育士となった卒業生が地域の保育福祉充実に貢献してくれれば――。学院でも教壇に立つ予定の大庭理事長はそう願いながら開校までの日々を過ごしている。
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