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「魅せて」「守って」60年 周年を迎えた多摩動物公園

社会

掲載号:2018年4月26日号

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同園が繁殖を成功させたニホンコウノトリ
同園が繁殖を成功させたニホンコウノトリ

 戦後、数少ない娯楽のひとつとして人気を集めた上野動物園の入園者増加に対応するため挙がった「第2の上野動物公園」を探す構想によって、約28ヘクタールを超える広さ(現在は約52ヘクタール)がとれることなどから1958年5月5日、現在の地に多摩動物公園は開園。

 檻の代わりに壕で仕切り、より野生に近い形で動物たちを観覧できるようにするなど、現在の動物園では当たり前となっている動物園のスタイルを「先駆け」としてつくり出してきた。「種の保存にも力を入れてきました。80年代後半には、国内で初めてニホンコウノトリの繁殖に成功しました」と、19代目の園長を務める永井清さん(61)は話す。

 お客さんを楽しませる工夫を重ねる一方で、動物たちの調査・研究施設としての役割も担ってきた。そのため、どのような動物が今、絶滅の危機にあるのかなど、動物たちの生態について情報発信する使命がある、とも。

100万人の来場目指す

 来場者数は近年、順調に伸びている。2年前に92万人だった、1年間の来場者数は昨年度97万人と右肩上がりに推移し、60周年を迎える今年度は100万人の集客を目指しているという。

 そのため今年度はイベント担当者だけでなく、飼育や売店のスタッフなども含めた「オールたまどう」で企画を生み出していく考えだ。「特に、若手のアイデアを生かしていきたい。動物好きが集まったチーム。風通しは良いですよ」

 また今年3月に、京王電鉄が公園近くに子ども向け遊戯施設をオープンさせたことも追い風になる、とみている。「連携して、共に地域を盛り上げていくつもりです」と永井さんは意気込んでいる。

 「60周年は通過点です」――。園を人に例え、今、ようやく還暦を迎えたところと話す。「最近の60歳は若いからね。当園もまだまだこれから。大人も子どもも楽しく動物を学べる場所であることを追求していきたい」。優しい笑顔でスタッフ、動物たちを代表して語った。

国内で同園にしかいないタスマニアデビル
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