「空、広いなあ」――。5年前に、旧由木村地域である上柚木へ引っ越してきた際、そんな印象をもったと話すのが渡邉正博さん=写真。生まれ育った中野区で見た、前回の東京五輪時の飛行機パフォーマンスを思い出すぐらいの衝撃を受けたのだという。現在は、南大沢の首都大学東京内で食堂を経営。学生たちにボリュームある、栄養満点の定食などを提供する毎日を送っている。「毎月、100を超えるメニューを出しています。より多くの方に喜んでもらいたいので」と、一般の利用者も大歓迎と笑顔をみせる。元々なり手がいなかった「今の仕事」を受け10年。当初は、経営的に厳しい局面を迎えることもあったが、食材にこだわり、学生のために、という思いがお客さんを呼んだ。「みんなに魚を食べてもらいたいんだよね。栄養あるから」。その優しさは旧由木村地域へ溶け込んでいる。
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