「全て完勝」
市立第一中学校女子バスケットボール部(石川町)が8月22日から25日かけて山口県で行われた第48回全国中学校バスケットボール大会に出場し、2007年以来2度目の優勝を果たした。部員らは9月18日、石森孝志市長らを表敬訪問し、全国制覇を報告した=写真(八王子市提供)。
「昨年(全国)ベスト8で終わった悔しさをバネにしました。みなさんの応援のおかげで優勝できました」とキャプテンの鈴木月渚(るな)さん(3年)は感謝の意を述べた。渡辺一彦校長は「この夏は全ての試合で完勝でした。本当に素晴らしい」と部員を称えた。
和み生んだ「変顔」副部長がアイデア
2度目の全国制覇を成し遂げた市立第一中学校女子バスケ部。全国大会へ進むための関東大会(群馬県8月7日〜9日)でエピソードがある。
関東は全国一の「激戦区」と言われる。緊張するメンバーの心と体をほぐしたのが試合前の「変顔」(おかしな表情)だ。副部長の酒井杏佳(きょうか)さん(3年)が披露し、その後スタメン5人も一緒に。チーム全体にリラックスした雰囲気を生み出し結果、2年連続の優勝につながった。
スタイル貫き圧倒
全国大会は、予選リーグが強豪校ばかり揃う正念場だった。部員らはそれを「神様がくれた最後の大きな試練」と前向きに考え、相手を意識するのでなく「(ディフェンス力をいかした)自分たちのスタイルを貫く」ことに集中した。結果、1位突破でそのまま勢いに乗り、トーナメントも最終日の準決勝(66―44)、決勝(79―56)まで相手チームを圧倒した。
その準決勝、決勝ではこれまで戦ってきた対戦相手などが「一中応援団」になってくれたそう。大きな声援が励みになったと部員は振り返った。
表敬訪問に参加した部員は「(全部員)33人で毎日練習してきた。誇りに思う」「一中に入ったときからずっと目指してきた。夢がかなって良かった」と感想を述べた。石森市長は「これからも大きな舞台でがんばって」とエールを送った。「サプライズゲスト」としてマスコットキャラクターの「トレンチー」とともに駆けつけたプロバスケ東京八王子ビートレインズの和田尚之代表は「一緒にバスケで八王子を全国にひろめていきましょう」と呼びかけた。
1年間負けなし
同部は全国屈指の強豪と知られる。得意の攻撃パターンは「ディフェンスからの速攻」。部員を見守る顧問の福島紀史(のりふみ)教諭は「毎日リバウンドの練習をこなしており、ジャンプ力が日々あがっている」「去年のベスト8で終わってから公式戦は1年間、1度も負けませんでした」と話した。
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