八王子版 掲載号:2018年10月4日号
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巨石遺構めぐるロマン 八王子で全国大会

文化

【上】上川の駒繋ぎ石。高さ2メートルほどある/【下】高尾御室社=左=と御室社にある石
【上】上川の駒繋ぎ石。高さ2メートルほどある/【下】高尾御室社=左=と御室社にある石
 縄文時代から古墳時代にかけて形成された巨石遺構「イワクラ」。その研究者や愛好家によるイワクラ(磐座)学会が20日(土)、八王子市内で発表や交流の場となる「全国大会」を開催する。八王子はとりわけイワクラが多いわけではないが、歴史的背景などから「隠れたイワクラが存在する、ロマンのある場所」とも言われている。学会は2004年に設立。大阪府に事務所を置くことから研究対象は関西が中心で、関東で全国大会が開催されるのは稀という。

イワクラとは

 「イワクラはその時代の人が何らかの意図をもって、その目的や役割を担うように磐(いわ)を組み上げ配列し、あるいは自然の磐そのものを活用したものと定義しています」。中央大学法学部の非常勤講師で石文化を研究する亀山恭子さん(同学会理事)は説明する。

 亀山さんによると、5000年から4000年ほど前の縄文時代、諏訪、八ヶ岳、そして八王子を結ぶ一帯に同じような文化が栄えており、この一帯でストーンサークル(環状列石)が多く発見されているそう。また石棒と土偶を用い冬至の日の入りとともに魂の再生を祈った祭祀跡が見られるという。八王子を含む「多摩ニュータウン」の開発工事では964カ所の遺跡が発掘された。

 一方、万葉集の「赤駒の山野に放し捕りかにて 多摩の横山徒歩(かし)ゆか遣(や)らむ」(巻二十之四四一七 宇治部黒女)にある「よこやま」は多摩丘陵のことで、そこは縄文人「よこやまびと」が暮らしていた土地とも推測されている。

 市内で確認されたイワクラには「上川の駒繋ぎ石」や「高尾御室社にある石」などがある。亀山さんは「八王子にはたくさんのイワクラがあるわけではありませんが、(上述の歴史的背景などから)『隠れたもの』がある、ロマン溢れる地」と考える。今回の全国大会開催については、八王子がそのような可能性を秘めていることも後押ししたようだ。

埋もれた遺産 広めたい

 縄文人は岩に魂をこめ「磐」として拝め、その再生を祈ったそう。亀山さんは「争いのない平和な時代であったと言われています。イワクラを通じて祖先の平和への思いを継承したい」と話す。全国大会を支援する(株)クレア(旭町)の町田典子会長は、「埋もれた民俗遺産を世に広め、歴史と古代ロマンを八王子から発信できたら」と期待している。

 イワクラ学会全国大会(イワクラサミットin東京)は20日午後12時30分から八王子学園都市センター(旭町)にて。基調講演や学会員の発表などが行われる。一般入場は1500円。 (問)学会関東ブロック【電話】042・676・7470

全国大会の案内を持つ亀山さん
全国大会の案内を持つ亀山さん

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