ユーチューブで人気
八王子グルメを紹介するユーチューブ動画が話題を呼んでいる。八幡町の肌着専門店イツミヤの店主、中野智行さん(51)が制作しているもので、今年5月から2週間に1回程度新作をアップ、現在12本を公開中だ。それぞれ5分ほどの動画で、合計視聴回数は1万8000回にのぼる。
「ナレーションコメントが素晴らしいです。マシンガントークでもリズムがあって、品もあって、これってスゴイです。全て文字に起こしたら、マジで神です。リスペクトします」「そこらの芸能人は足元にも及ばない見事な食レポ」。動画にはそのようなコメントが寄せられている。チャンネルは「温かい肌着専門店イツミヤ八王子」、タイトルは「Tokyo八王子国の歩き方」。説明には「東京の片隅八王子の地元民しかしらないリアルな情報を配信」とある。
評価高い「編集力」
八幡上町商店街くらま会の会長を務める中野さんの所には、街の声として「人通りの少なさ」を懸念する声が多く集まっていた。そこで中野さんは、それまで同チャンネルで地元の歴史人物についての動画を作るなどした経験、スキルを生かし、自分も関心があり多くの人の興味をひきそうな「グルメ」をテーマとした動画の制作を考えた。
これまで来店した店舗で「美味しい」と思った所や、知人の紹介を受けた所などで、「個人店」を対象に撮影を始めた。
直接店主に交渉し、カメラ2台を持ち込む。周囲の迷惑にならぬよう、「大人しく黙って」食べているところを撮影。およそ40分かけて撮る。その後、PCに向かい1時間ほどかけて編集をする。
中野さんの動画が、評価が高いとされるのはその「編集力」だ。ただ食べている場面や料理を流すだけでなく、まるでテレビ番組のようにテンポの良いナレーション、展開で「見ていて飽きない」工夫が施されている。店舗での接客術や幼い頃「子役をしていた」経験も反映されているようだ。
「面白さ」追求
「とにもかくにも『面白い』を中心に作ろうとトライしています。宣伝臭いとわかってしまうと、見てもらえないことがわかっているので…」。ちなみにその質の高さから、動画の作り方を教えてほしいという依頼が続いているとか。
シリーズを初めて5カ月。店舗に訪れた人から「あら、意外とお小さいんですね」と驚かれたり、近所の小学生から「いたいた!動画の人だ!」と言われたこともあるという。八王子のPR、街の活性化に一役買っているようだ。
動画は「Tokyo八王子国の歩き方」で検索を。イツミヤHP(https://itumiya.tamaliver.jp)で見ることもできる。
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