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「新聞屋さん」ビジネス表彰 ニーズ捉え 家電店を運営

経済

掲載号:2018年12月20日号

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授賞式の様子。(株)読売ニュースサービスの坂本收社長(右)
授賞式の様子。(株)読売ニュースサービスの坂本收社長(右)

 多摩信用金庫(立川市)による優れた技術やビジネスモデルを表彰する「第16回多摩ブルー・グリーン賞」を新聞販売店「読売センターめじろ台東部・西部」((株)読売ニュースサービス)が受賞した。「新聞屋さん」ならではのニーズを掘り起こし、「でんき屋本舗」として家電業界に参入して成功している。

 同賞は中小企業の活性化と多摩地域の経済振興のために行われており、優れた技術・製品に対して贈られる多摩ブルー賞と、新しいビジネスモデルで地域経済の発展に貢献した企業等に贈られる多摩グリーン賞がある。

 同店はグリーン賞に加え、都産業労働局長賞も受賞した。同局担当者は表彰式で「高齢者の見守りと収益性を評価した。全国に広まれば社会貢献になる」と講評した。

 同店は家電の修理と販売を行っている。発端は同店が2014年に始めた日常でのちょっとした困りごとを解決する「生活サポート」という事業。背景には、「新聞購読数は毎年前年比5%ずつ減っている」ということへの危機感があったという。

 配達員が空いている時間を使って電球交換や換気扇掃除など受け付けると、月に50件ほど依頼があるなど、反響は大きかった。所長の一本杉裕史さんは「『庭に蛇が出た』などイレギュラーなできごとが発生しても普通は新聞販売店に電話はしない。それが『困ったら読売新聞に電話』という意識ができあがったのが強かった」と話す。そこで改めて気づいたのは「新聞をとっている世帯は持ち家率が高い」こと。めじろ台という土地柄、高齢者宅が多く、とくに家電の相談が多いことから、販売員とは別に資格を持ったスタッフなどを雇い2016年に「でんき屋本舗」として本格的に電気店を始めた。

 「実際には近くに電気店があっても、店舗を持たないところが多く、チラシをまくだけでも反響が大きい」。3年目の今年の売り上げ予測は1年目の4倍近くになるという。成功の理由を一本杉さんは「新聞売店は配達力だけではない。地域のニーズを掘り起こす情報力と、地域からの信頼があったから」と話す。「将来的には市内で10店舗にまで増やしたい」

市内3社が受賞

 同社のほか、製造部門が対象となる多摩ブルー賞を受賞した市内企業は、電子顕微鏡技術を応用したイオン分布測定システムを開発した(株)アプコ(北野町/小粥啓子社長)と、流体せん断装置SIO+スナイパーノズルを開発した(株)塩(横山町/駒澤増彦社長)の2社がある。

 今回、全173件の応募があり、受賞したのは12社。

高専通りにある同店
高専通りにある同店

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