フルート、オカリナ奏者として活躍する 小関 早苗さん 上柚木在住
演奏、指導 いつも前向き
○…里山も残る自然豊かな長池公園で昨年からオカリナのサークルを開いている。「この場所にあの音色が合うと思う。やってみない?」と施設責任者から勧められ吹き始めたのは4年前のこと。「人見知りの『反対』な性格。流れに逆らわないのが信条」とひたすらポジティブ。オカリナは素朴で温かみのある音が魅力という。「実は音程をとるのが難しい。レがミになったり」。現在は専門家に学びながら、サークルでは26人の生徒に達成感重視の指導を展開している。
○…栃木県の出身。幼稚園のとき、オルガン教室に通ったのが音楽の原点。小学5年の吹奏楽部でフルートに出会い、横に抱えて吹くその姿、美しい音色に「一目惚れ」した。ただあいにく人気があり担当はできず。「でもいつか吹きたいと思いました」。中学は音楽を離れ陸上に熱中。「部活は休みが全くなく365日走っていました」。体も心も鍛えられたそう。
○…大学を卒業後、教員の道を歩む。すぐ熱心になるタイプで生徒50人の名前は3日で覚えた。通信簿のコメントは、毎回徹夜で手書き。「生徒はピュア。手を抜くとわかってしまう。いい修業でした」と振り返る。夫の両親との同居を機に八王子へ。趣味は公園で犬の散歩。「本当は暇さえあれば走りたい」と笑う。
○…40歳のとき、初めてフルートを吹いた。子育てがひと段落し、「一生の趣味を持とう」とようやく手を伸ばした。嬉しかった。曲を吹けるようになると介護施設に出向きボランティアで演奏を披露。昨年からは演奏活動を「仕事」とすることができ、音楽事務所を立ち上げた。演奏についてポリシーがある。「1人のときは譜面を見ない」。顔をあげ、聴いてくれる人と一体感を分かち合う。目標はあと30年、サークルを続けることだ。
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