今月、幼児教育・保育の無償化が始まった。来年4月には私立高校の授業料も無償化されるが、無償化は子どもたちの「学び」にどのような影響を及ぼすのか。幼稚園、中学高校を運営する台町・八王子実践の矢野東理事長に聞いた。
――教育の無償化によって子どもたちの学びに変化はある?
「より充実するのは間違いないでしょう。親御さんたちは負担が少なくなった分、自身の子どもを新たに塾に行かせようか、習い事に通わせようかなど選択肢が増えると思います」
――ただ一方で、小中学校への支援が足りないと
「はい。小中学校に子どもを通わせている保護者は若いご夫婦であることがほとんど。支援を充実させ、家庭への負担を少なくすることで、希望する学校へ子どもを通わせることができるようにしてもらいたいと考えています」
――無償化を受け、実践さんでは新たに取り組むことはありますか?
「無償化によって何かを始めるということはありませんが、高校では来年度から現在の普通コースを廃止し、AIなど、より専門的な学問を学ぶことのできるコースなどを新設する予定です」
「それは時代に合わせた改革の一環です。常に生徒たちに社会へ出てから活躍できる人材になってもらいたいという思いがあります。一方で考える力や判断する能力など、子どもたちの”数字に表せない力”を伸ばしていくことは普遍的なものだと考えております」
――最近、2020年以降の大学入試改革を見据えた「変化」もみられるそうですね
「センター入試を含む、大学入試の不透明部分を避けるため、大学に直結する付属の中高を選択し、推薦入試による大学合格を目指す傾向がみられるようになりました」
「ただこの傾向は高い、思考力や判断力、問題解決力などをもった”人財”を欲している社会との間に隔たりがあるかもしれません」
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