市内企業、約3700社が加盟する八王子商工会議所の新しい会頭に今月、美ささ不動産株式会社(散田町)代表取締役の樫崎博氏が就いた。会議所の機能、魅力を高め、会員企業の増強を図っていきたいと意気込みを語っている。
現在、74歳の樫崎氏は織物業にあたっていた美ささ不動産の前身企業に1972年に入社後、77年から長らく不動産業に従事し2002年から現職。同社の規模拡大に貢献してきたほか、07年からは会議所の議員として活動し、13年より副会頭を務めてきた。
今回の就任について樫崎氏は「肩に力をいれず、まずは淡々と前会頭の引き継ぎを行っていきたい」と話している。
入会促進図る
目指すのが会員企業の増強だ。96年に5400社を超えていた加盟数は現在、約3700社。街全体の企業数に占める入会率は他市などと比べても低いとし、入会促進のため、会議所の機能を高めていきたいとする。
その具体策の1つが、会員企業の求人支援の強化。ハローワーク八王子(子安町)などと組み、現在、都心で働いている八王子在住者らに対して、定年を前に地元の会員企業で働く道をつくる流れを構築したい考えがあるのだという。
「需要はあると思う。このような人材獲得の仕組みをつくり、”八王子モデル”として全国へ発信していくことも考えています」と樫崎氏。また他にも、八王子の大学などに通う学生を取り込むため、市内企業に就職すると八王子市から学生におくられる現行のインセンティブとは別の奨励金を出すことを会議所として検討しているところと話す。
一方で、樫崎氏は「会議所の魅力を広く周知していく必要がある」とも。加盟すると会議所の事務所で弁護士らに対して経営相談をすることができる現行のメリットなどの周知を徹底していきたい、と力を込める。
八王子を一番に
樫崎氏を支えるのが、「何でも八王子を一番に」したいという思いだ。生まれ育った街に注目が集まり、市民が今よりも街に誇りをもてるようになればと話す。「マイナスの事柄以外でね。”良いことは取り入れる”という柔軟な方針でやっていきたい」
副会頭2人も
今回の役員改選により、樫崎氏のほか、副会頭も2人が新任となった。以下、敬称略
【副会頭】安藤謙治(再任・安藤物産)清宮仁(再任・テージーケー)吉野孝典(新任・吉野化成)下田直啓(新任・八王子交通事業)
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