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八王子版 公開:2020年5月21日 エリアトップへ

【Web限定記事】 給食用の野菜を販売 生産者支援 市役所前などで

社会

公開:2020年5月21日

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市役所前での販売の様子。右が阿南さん
市役所前での販売の様子。右が阿南さん

 「給食用に育てた野菜をぜひ食べて」――。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う休校のため、市内の学校給食で使用されなくなった野菜を市民に提供しようと、八王子市役所南側市民広場などで「八王子野菜販売会」が行われている。サイズが大きく、農薬を極力使用していないこともあり、人気となっている。

 販売されている野菜は、すべて市内の生産者(農家)が給食用として育てたもの。販売場所によっては午前中には完売してしまうこともあるなど、売れ行きは好調だ。

 市の学校給食物資納入業者で、今回の販売会に向け農家に声をかけ、販売も手伝う「よつば給食(株)」(久保山町)の阿南健太郎社長は「農家さんたちの種まきは半年前から始まっている。タイミングによっては『出せない』ことを承知で種をまいてくれている」と話す。給食で出せないからといって、改めて出荷先を探すのも難しい。給食の大量調理に合わせて作られた野菜は通常のものよりも大振りで、市場に卸しにくいという。また、地元農家にとっては出荷先の1つでもある「道の駅八王子滝山」も休業中。同社も給食業務に特化しているため、一部の私立幼稚園・保育園や特別支援学校の業務以外は営業停止に近い状態というが、「給食用の野菜に特化した農家さんも多い。売り先がないので廃棄せざるを得ない状況もある。少しでも生産者のお手伝いができれば」と阿南社長。

再開信じて種まき

 「今回の販売会で一番助かったのは玉ねぎ。収穫は今時分だが、種まきは昨年の9月。給食需要を見越して、コロナ騒動の以前から育て、行き場がなくなっていたところ」。今回の企画に給食用野菜を提供している生産者の中西真一さん(小比企町)はそう話す。中西さんの畑では、ダイコンの3分の1程度を給食用に提供しているという。2月末に「3月から学校が休校になるというニュースを聞いて、4月、5月も給食は始まらないだろうと覚悟した」という。その頃、給食用に育てたニンジンが1トン分あったが、その分は幸いにも販売会でかなりの数を「買ってもらった」そうで「多方面で売っていただけて助かっている」と喜ぶ。給食再開の話はまだきていないものの(5月18日時点)「いつ始まってもいいように」と、3月には6月出荷予定のキャベツの種を撒いたという。「始まったときに『荷』がないんじゃ困るからね」

本日10時から

 きょう21日も販売会が予定されている。午前10時から午後3時まで(売り切れ次第終了)。販売場所は八王子市役所南側広場(元本郷町)、JA八王子横山支店(椚田町)、JA八王子浅川支店(高尾町)、JA八王子由木支店(下柚木)。同様の場所と時刻で5月26日(火)、28日(木)にも販売がある。いずれも雨天の場合は翌日(水・金)に振り替え。消費者が野菜選びに時間がかかって「密」が発生するのを防ぐため、何種類かを詰め合わせたセットを500円で販売している。セット内容は販売日によって異なる。

 また、5月中の火曜日と木曜日は「海鮮しみず」(横山町)で午前11時30分から午後5時まで販売。

 午後5時から8時までは「マッチボックス」もしくは「リップス」(三崎町)でも販売している。上記2カ所では、セットではなく、ばら売りでの販売となる。

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