107校へ
母から聞いた戦時中の話をもとに小説「キミ達の青い空-八王子空襲から七十五年-」を7月に出版した、前野博さん(72)が17日、八王子市役所を訪れ、同書107冊を寄贈した。本は市内の小、中、義務教育学校107校へ配られる。
「子どもたちに戦争があったこと、八王子でもあったことを知ってもらい、歴史を学んでもらいたい」という前野さんからの申し出で寄贈に至った。前野さんは八王子駅前「西放射線通り商店街振興組合」の理事長を長く務めている。今回が初めての執筆で「70歳を超えた記念にと3年ほど前から書いてきた」。小説を書くことについてはこれまで周囲に話してこなかったそうで、出来上がったことを伝えると「まさか」と驚かれたという。一方、感想の手紙を書いて送ってくれるなど反応は良く、前野さんは「訴えるものがあったかなと思っています」と喜んだ。
石森孝志市長は「本を通じて身近なところで戦争があったことを知ってもらえれば」と話した。
売れ行き好調
版元の清水工房(追分町)によると本の売れ行きは好調で「小説でここまで出るのは珍しい」と話した。
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