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八王子 社会

公開日:2026.04.09

市庁舎に「憩いのテラス」 大学生のデザインを採用

  • 供用を開始した本庁舎食堂前テラスとデザインを考案した山口さん

    供用を開始した本庁舎食堂前テラスとデザインを考案した山口さん

  • テープカットで完成を祝った

    テープカットで完成を祝った

 八王子市役所本庁舎の食堂前にあった池が改修され、新たに来庁者が憩える食堂前テラス「Relaxation place」が誕生した。3月31日に行われた完成記念式典にはデザインを手がけた東京造形大学デザイン学科56期生の山口優香さん(22)=人物風土記で紹介=や施工事業者、初宿和夫市長らが出席し、テープカットで新たな空間の門出を祝った。

SDGsの視点で再生

 食堂前の池は、現庁舎と同じ1983年に整備されたもの。岩肌を流れる人工滝を備えた四季折々の景観が楽しめる空間として親しまれてきたが、稼働に多大な電力と水資源を要することから、近年の地球温暖化防止に向けた環境意識の高まりや老朽化を受けて、運転を停止していた。

 市は脱炭素化を目指すSDGs施策の一環として、電力を使用せず環境負荷を抑えた改修計画を模索。学園都市・八王子の特色を活かし、地元大学との共創によって公共空間を刷新しようと昨年、同大の環境授業「サステナブルデザイン論」と連携し、学生から提出された30件のデザイン案に対して市職員や市民による選考を実施した。その結果、最優秀案に選ばれた山口さんのデザインを基に修景整備が進められた。

安らぎと安全性の両立

 山口さんのデザインは、広々とした空間でリラックスできる場の提供を主眼としたもの。ベンチや花壇には丸みを帯びた柔らかなフォルムを採用し、木材の質感を活かした温かみのある構成にこだわった。天気の良い日には食堂から外へ出て食事ができるなど、賑わいの創出を意図している。また、ユニバーサルデザインの観点から、子どもへの視認性が高い開放的な空間を構築。既存の岩肌に子どもが登らないよう設置したフェンスには竹素材を採用し、安全性の確保と景観への調和を両立させた。

 完成記念式典で初宿市長は、山口さんや施工事業者へ感謝を述べるとともに「市役所のシンボルとして、多くの市民が憩える場所となれば」と期待を寄せ、山口さんは「自分のデザインしたものが形になって光栄。自然と安全性の両立を意識し、花も好きなので花壇の花一つ一つに『心の安らぎ』などの花言葉の意味を込めた。これからたくさんの人に利用していただければうれしい」と喜びを語った。

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