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八王子 社会

公開日:2026.04.08

ホテルの中で“地産地消“? 京プラ八王子、養殖を展開

  • アクアポニックス装置に放流される「奥多摩やまめ」=同社提供

    アクアポニックス装置に放流される「奥多摩やまめ」=同社提供

  • ホテル内の遊休施設に設置

    ホテル内の遊休施設に設置

 京王電鉄株式会社(多摩市)は3月24日、京王プラザホテル八王子(旭町)内の遊休施設を活用した次世代農業事業を開始した。現在は使われていないホテルのプール利用者向けの区画に、循環型農法「アクアポニックス」の装置を設置。装置内で飼育する魚の排泄物を、微生物が分解して植物の栄養とする循環システムを構築することで、農薬や化学肥料を使わない水耕栽培と魚の養殖を同時に実現する。

 生産するのは、奥多摩エリアのブランド魚「奥多摩やまめ」やニジマスのほか、クレソンやわさびなどの野菜。収穫した食材はホテル内の日本料理店などで提供されるほか、周辺の飲食店へも販売される予定だ。

社会課題の解決にも

 事業の起案者である同社担当者は、飲食店関係者にヒアリングをする中で、地産地消や無農薬栽培などの「高付加価値食材」を求めているにも関わらず、昨今の異常気象や生産者の高齢化問題で安定的な仕入れが難しくなっている現状を知ったという。「アクアポニックスという環境配慮、食の安全、高効率な生産、といったストーリー性ある手法で生産した食材をこだわりのある飲食店にお届けすることで、社会課題解決に貢献していきたい」と事業への意気込みを語った。

 ホテルの中で育てた魚や野菜を、ホテルで調理して客に提供する「究極の地産地消」--。新たな食の挑戦が、多方面から注目を集めそうだ。

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