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「心配しすぎず、予防を」 新型コロナ 保健所にきく

社会

掲載号:2020年8月27日号

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八王子市保健所の渡邉所長
八王子市保健所の渡邉所長

 終息の気配が見えない新型コロナウイルス。どのような点に注意すればいいのか、八王子市保健所の渡邉洋子所長に話をきいた。ポイントは「効果的な感染予防」と「心配しすぎないこと」だという。※8月19日取材

 新型コロナ発生以来、保健所では、感染者の行動歴の聞き取りやPCR検査など、「最前線」で対応している。また、感染予防策などの一般相談や「コロナ疑い」への医療相談などを受け付けている。

警戒続く

 現在の状況について渡邉所長は「1日に5人以上感染者が報告された7月に比べれば緩やかになりました。ただし、重症者が増えていることが気になります」。7月は若い世代の感染が多く、それが8月に入って家庭内で高齢者の感染につながっている恐れを指摘する。

 一方で、「熱が出るのは体の自然な防衛反応。夏風邪などの可能性もあります。PCR検査で陽性になるのは6・5%から7%ほど(東京都)で、八王子もほぼ同じ程度」と過度に心配せずに過ごすことの重要性も話す。

すれ違って感染ありえない

 コロナについては不明点も多いが、「皮膚から直接感染することはありません」と強調する。「感染者と道ですれ違っただけで感染することはありえませんし、感染者が発生した施設や店を避ける必要もありません」。気を付けるべき点は「ウイルスの付いた手で口や目、鼻などの粘膜を触ること」としている。もちろん、ウイルスが付いているかどうかは目で見てもわからないので、手は常に「汚れている前提」で考え、顔に触れる前には手洗いをする。マスクには汚れた手で口や鼻に触れることを防ぐという意味もあるという。

 一方で、粘膜に侵入してもすぐに感染するわけではないという。「免疫が体の中での増殖を抑えます。免疫力を高めるためにも栄養や休息をしっかりをとってください。熱中症対策も考慮し、マスクは適切に利用していただければ」

 また、飛沫感染を防ぐための方法として「食事中はおしゃべりを我慢していただき、食べ終わったらマスクをして話す」とポイントを押さえた対策を訴える。

受診遅れ心配八王子市医師会

 八王子市医師会の石塚太一会長は「コロナを恐れて通院を控えることで、結果的に受診が遅れて症状が悪化することが心配」と話す。同医師会所属の医療機関では、コロナの疑い患者に対し待合室を別にしたり、診療時間が重ならないようにするなど院内感染を防ぐ対策をしているという。

 また、4月は病床がひっ迫したが、現在は体制も整ってきたそう。「8月に入ってから市内の内科クリニックの1/4くらいで唾液によるPCR検査が可能になっています」とその拡充を説明する。「特殊な科を除き、多くの医療機関でコロナの診察が可能になっています。現在では診療が受けられないという心配はありません」と話した。

八王子市医師会の石塚会長
八王子市医師会の石塚会長

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