八王子版 掲載号:2020年9月3日号 エリアトップへ

ピアニストで、モスクワ音楽院の留学経験を記した本を出版した 坂本 里沙子さん 子安町在住 26歳

掲載号:2020年9月3日号

  • LINE
  • hatena

ロシアに惚れ込み

 ○…「暗くて寒い」国。それが17歳のとき初めて訪れたロシアの第一印象だったが、現地のコンサートに「あたたかさ」を感じたという。娯楽の少ない環境だからこそ、音楽が「人々の生活になくてはならないもの」となっているのではないか―。そこで芸術を学ぼうと決めた。以来6年間、モスクワ音楽院に留学し、各地の演奏会にも出演した。

 ○…母の薦めで5歳からピアノを始めた。小学6年生のときに出会った師匠からロシア流の演奏法を習ったことでロシアに興味をもち、音楽高校を卒業後、留学。言葉は初心者レベル、当時はスマホも持っていなかったため、ちょっとした移動も不安であった。しかし、友人らとは楽器を介してコミュニケーションを取ることができたと振り返る。「会話はできずとも、音を聴くと心で通じ合えたと思う」

 ○…留学中、最も辛かったのは、故障で右手が使えなかった4カ月間。それまで練習漬けの日々だったため、初めは時間を持て余し、茫然としたという。進級試験にも出られないことを危惧したが、左手だけを使う作品を選んだ。普段より集中力を要する曲に苦戦したが、教諭からは「同情されるような弾き方をするな」と。20分間、左手のみで弾き終えて乗り越えたときの安堵感は今も鮮明だ。

 ○…作曲家では「ラフマニノフ」が好きだという。本人がロシアで見た景色、感じたことを想像しながら弾くため、その手記や日記を原文で読んだ。作家の交友関係まで調べていくと、小説家や画家とのつながりも見えてくるのだそう。留学を経て、「脈々と続いてきた歴史を背負っている」と考えるようになった。今後は演奏活動はもちろん日本でロシアの文化を広めたいとする。

八王子版の人物風土記最新6

赤木 省三さん

八王子市消費生活啓発推進委員会の会長を務め、初のオンライン「WEB八王子市消費者生活フェスティバル」を開催している

赤木 省三さん

打越町在住 73歳

3月4日号

坂本 多佳子さん

若手演奏家を派遣する事業を展開し、このほど映像作品の制作に取り組んだ

坂本 多佳子さん

大磯町在住

2月25日号

フォファナ・ママドゥさん

B3リーグに所属するプロバスケチーム「東京八王子ビートレインズ」に入団した

フォファナ・ママドゥさん

市内在住 23歳

2月18日号

岡部 眞弓さん

3月に市内でコンサートを企画する夢空間ラ・ムシカの代表を務める

岡部 眞弓さん

椚田町在住 70歳

2月11日号

今村 博明さん

地域文化功労者表彰を受けたバレエ団(株)B.シャンブルウエストの総監督を務める

今村 博明さん

上野町在住 70歳

2月4日号

清水 香さん

「“もしも”に備える新しいお金の使い方」を出版した

清水 香さん

八日町在住 52歳

1月28日号

あっとほーむデスク

  • 6月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 12月3日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年3月4日号

お問い合わせ

外部リンク