ぶたの飼育本出版
千人町で絵画教室を主宰する入間川由里子さん(47)は、昨年12月、ぶたの飼い方を説明する本「ミニブタぶぅたんとのトントン拍子の9年間」を出版した。自身が飼育した際の困りごとの対処方法をイラストと文章でまとめた。「実際に飼育する人の参考書になれば」と入間川さんは話す。
入間川さんは18年前、ぶたの生態を取材しはじめた。きっかけは当時付き合いのあったハム工場から、飼育方法についてしばしば相談が寄せられていたことだった。当時は家庭でも飼育できる大きさに品種改良された「ミニブタ」がブームとなった時期だったが、その飼い方は一般的に知られていなかったという。取材を重ねるうちに、興味を持ち自身も飼うように。本では「ぶたをしつけるには?」など、自身の経験を元に紹介している。
ありがたみを
今回の本は飼育の参考用だけでなく、「食用にされる前の豚を知り食べもののありがたみを感じてもらいたい」という思いも込めた。
養豚所の人に聞くと、屠殺前のぶたが目に涙をためることもあるという。入間川さんは、「生き物にも感情があるはずだが、殺される過程を知らなくても生活できてしまう社会になっている。この本でより広くぶたの生態を知ってほしい」と話している。
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