外出できず梅干し漬ける
地域サロン「スーヴニールの森」(打越町)で11月26日、手製の梅干しを試食しあう企画「梅干し自慢」が行われた=写真。
同店の諸星えり子さんが、ランチを食べる来店客の会話から「コロナで外出でずに暇なので、もらってきた梅を漬けている」人が複数いることを知り、「どんな梅干しなのか食べてみたい」と思ったことがきっかけ。直接、梅干しを漬けている人に声を掛けて実現した。
当日は梅干し歴1年目の人から50年以上のベテランまで同店に通う5人が出品。塩水に漬ける方法や、ビニール製の食品保存袋を活用するといったオリジナルのレシピを披露した。なお、食品保存袋を使うメリットは、消毒する必要がないことや、重い容器に入れるよりも扱いやすいといった点。
「市販されているものよりも酸っぱい梅干しが好き」という理由で塩分を多めに漬ける人もいれば、「梅干しが嫌いなのであまり食べない」と言いつつも、カビが生えないように毎日ゆするなど、作る過程を楽しむ人もいた。
今年は長雨のために「干す」タイミング が難しかったという声もあった。
皆で話すうちに梅干し談義は広がり、市内に「梅坪町」という町名があることから「八王子は梅の木が多かったのでは?」という仮説も登場。それに対し、「昔の農家は梅や柿の木を植えているところが多かった」「あまり手間もかからず、飢饉の時にも食べられることからでは?」と考察するなど、梅干し談義に花を咲かせた。
甲乙つけがたい
出品者とギャラリーの全12人がご飯を片手に試食。感想を話した。「みんな特徴があり甲乙つけがたい」「どれもおいしい。全部集めておいて、その日の気分に合わせて食べたい」「こんなに沢山の種類の梅干しを食べたのは、人生でも初めて」などの声が挙がった。
諸星さんは「自分で漬けるときの参考になった。梅干しを漬けた人は、方法を聞いてほしいという思いもある。来年も実施したい」と話した。
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