抗がん剤の副作用などで髪を失った人が使う医療用ウィッグ。そのために髪を提供する行為がヘアドネーション。
団体として「31cm以上」を受付けているジャーダック(市内で18サロンが賛同)と、「15cm以上」で受付ける「つな髪」(市内3サロンが認定サポート店/緊急事態宣言中につき活動を一時休止)などがある。
そんな医療用ウィッグを整えることができるのが医療美容師。全国に約600人の資格者がいる。患者に合うウィッグを選び、顔の形などを考慮しながら自然に見えるようにカットするほか、頭皮のケアも行う。カットだけではなく、カウンセリングなどの心のケアも重要だ。認定サロンが八王子市内では2店舗ある。
医療美容師の尾熊英一さんは自身が休みの日の火曜日と木曜日に個室のがん患者専門の美容室「イルミエール」を経営。遠くは他県から通う人もいるという。「日本中の美容師が医療美容師になれば、通う人の負担も少なくなるはず」と夢を語る。
また、「ヘアデザイン ダ ジジ」(横山町)の前田雄一さんも医療美容師のひとり。「長く担当するお客様の突然の病気やけがに美容師として寄り添うため」と、認定を受けた目的を話す。ヘアドネーションでも、これまでに100人以上カットしてきた。「ライフステージの変化に合わせた美容を提供できる技術、環境を整え、人生に必要とされる美容師を目指したい」と話す。
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