東京都で7月19日、今年初の熱中症警戒アラートが発令され、八王子市内でも、35度を超える猛暑日となった。八王子消防署によると7月18日時点の熱中症救急搬送人数は51人で「8月にピークを迎える」予想という。
熱中症警戒アラートとは、気温や湿度、日差しなどからなる暑さ指数が33以上と予測された場合、国が都府県ごとに発令する。
東京都内観測地点11カ所のうちの一つ、八王子(元本郷町)では昨年8月、「高齢者は安静状態でも熱中症を発生する危険性が大きい」とされる指数31を超えたのは、25日間。都内観測地点では2番目に多かった。また、指数33を超えた日は9日間だった。
八王子消防署によると昨年、熱中症による市内救急搬送人数は232人。そのうち8月の救急搬送人数が7割を占めている。同署は「例年通り十分に警戒してほしい」と呼びかける。
高齢者が半数
同署によると昨年、熱中症による救急搬送件数の半数以上が65歳以上の高齢者だったという。市の担当者は「高齢の方の中には冷房嫌いだったり、水分を取っていなかったりする方もいる。近所やご家族での声の掛け合いが重要」と話す。
高齢者の見守り活動などを行う「八王子シルバーふらっと相談室松が谷」の室長の溝口宏子さんは「水分を持たずに外出してしまい、危険な状態になっている方を1日1人は見かける」と指摘する。同所は市の事業で、涼める休憩場所を提供する「まちなか避暑地」に登録している。同所の利用は1日約15人ほど。溝口さんは「気兼ねなく涼みに立ち寄ってほしい。飲料は出せないので、外出時は必ず水分を持参して」と話す。
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