神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
八王子版 公開:2021年9月2日 エリアトップへ

永生病院に療養施設 コロナ対応 都内2カ所目

社会

公開:2021年9月2日

  • X
  • LINE
  • hatena
ステーションの様子(永生会提供写真)
ステーションの様子(永生会提供写真)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、都では入院待機となった患者を一時的に受け入れる「TOKYO入院待機ステーション」を8月24日、椚田町の永生病院に整備した。同様の施設は葛飾区の病院に続いて2カ所目。

入院待機者対象

 入院待機ステーションは、受け入れ可能な病院に入院するまでの宿泊療養施設。基本的には入院のめどが立っている人が対象となり、想定している滞在期間は1泊2日が前提だ。

 「入院」ではないものの、永生病院(医療法人社団永生会)に設置された「ステーション」では看護師が24時間常駐し、酸素投与と投薬、血中酸素飽和度、心電図のモニタリングを行える準備がしてある。必要な場合は医師が「往診」という形で対応する。

 都内では8月26日時点で新型コロナの確保病床数5967床に対して入院患者が4156人おり、入院・療養調整中の人は1万377人いる。「通常、医師が判断すれば即入院となるので、本来は世の中にないカテゴリー」とステーションについて都保健福祉局の担当者は話す。「入院をする前の段階から、1日でも早く医療の範疇に入れる」とそのメリットを話す。あくまで「入院」ではないことから「医療提供」ではなく「医療の範疇」という表現に留まったが、そこには「入院できない間でも、少しでもケアをしてあげたい」という考えがあるようだ。

患者と交わらず

 永生病院は、組織改編の途中で、たまたま使っていない病室があり、そこを転用してステーションにあてた。16床を用意(2人部屋×8)し、ナースコールを設置。食事は弁当が用意される。常駐する看護師2人は同病院のスタッフではなく、派遣職員。感染症対策としてレッドゾーンとグリーンゾーンに分けられており、入室の際には防護具を着用する。コロナ病床と同レベルの対策で、入口も通常とは別にあり、通常の患者と交わることはないという。同局では「空いている病床があるだけではなく、実際にコロナに対応できる病院である必要もある」と永生病院が選ばれた理由を挙げる。

1日目から受け入れ

 スタートした8月24日、1人目の患者が搬送されてきた。同法人本部広報連携室の坂野隆一郎室長は「脱水状態でしたので、医師の判断で点滴をしました。退所時は歩いて(入院先に向かう)救急車に乗っていたので、ある程度回復されたのだと思います」とステーションの果たした役割について話した。「安心したという部分もあるのだと思います。自宅待機だったら危険な状態になっていたかもしれないので」

 受け入れは都の要請に基づくものなので、患者が八王子市内の人とは限らないが、「多くのスタッフは『八王子で1人でも自宅療養中に亡くなる方がいないようにしたい』という思いです」と話した。

八王子版のトップニュース最新6

「八学」が準優勝

⾼校男子バスケ大会

「八学」が準優勝

全国16校がしのぎ削る

4月18日

「ごみ少ない街」で連覇

八王子市

「ごみ少ない街」で連覇

リサイクル率は2位継続

4月18日

ハチオウジゾウ 故郷へ

ハチオウジゾウ 故郷へ

化石 発見者が市に寄贈

4月11日

スノボ全日本で優勝

難波空良さん

スノボ全日本で優勝

手術乗り越え 来季プロに 

4月11日

文化庁 100年フードに

八王子のふるさと料理

文化庁 100年フードに

地域で継承する食に認定

4月4日

「座談会」で悩み共有

市内子育て支援団体

「座談会」で悩み共有

活動認められ文科省表彰

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

  • 11月23日0:00更新

八王子版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

八王子版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook