新聞の発行部数減少が続いている中、「新聞販売店」でも変革が求められている。椚田町の販売店「読売センター(YC)めじろ台店」では、地域に根ざした活動で、従来の新聞購読だけではない魅力作りに力を入れている。
高尾署から感謝状
同店の事業の一部で、配布エリア内で発行している地域情報紙「よみっこ」は11月26日、高尾警察署で感謝状を受けた。同紙は週6回、5000部を発行。紙面は警察からの防犯情報を定期的に掲載しており今回、それが評価された。同署では「『(振込詐欺に騙される前に)よみっこで読んで知っていたので警察に相談した』という電話も来ており、実際に防犯効果につながっている」と話す。また、同紙の影響で町会や自治会からの防犯講話の依頼も増えているという。古田淳史署長は「今年だけで都内で(振り込めなど)特殊詐欺の被害は57億円発生している。地域に密着した情報発信が必要。こうした協力はありがたい」と話した。
よみっこの中塚勝編集長は「防犯はよく読まれている人気コーナー。よみっこエリアでは詐欺被害をゼロにしたい」と話した。なお、同紙は12月18日の発行で2000号を迎える。
地域経済に還元
同店は2020年に、(株)読売ニュースサービスから運営を引き継いで開業した。5000部を扱う大型店。同年から新聞購読の自動更新の際に発行されるポイントを「地域のお店を知ってもらう機会になれば」と地元店舗で利用できるトレード券と交換できる仕組みも整備。現在、100店舗以上が登録しており、これまで150万円分のトレード券を発行するなど、地域経済の循環にも貢献している。
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