イオンモール株式会社は12月22日、八王子インター北地区(滝山町)に複合商業施設を出店することを発表した。同社はスーパーの実店舗とオンラインスーパーの拠点が併設する「次世代型」施設を掲げ、2025年春に一部開業を目指す。
同地区は中央自動車動八王子インターチェンジに近接し、新滝山街道、ひよどり山道路に接する。市の基本計画では、北部の地域拠点に位置づけられている。敷地面積は約10万2000平方メートル。
2023年春に着工し、25年春に第一期、26年に第二期の開業を予定。実店舗のスーパー、オンラインスーパーの拠点、シネマコンプレックス、障害者スポーツ対応施設、向かいにある道の駅「八王子滝山」と連携した飲食店などを計画している。
市長「雇用も期待」
市とイオングループは12月22日、記者会見を実施した。石森孝志市長は、「社会情勢が大きく変わり計画が見直される経緯があった」と当初の予定から遅れたことについて触れ、「大変嬉しくほっとした。雇用も含め八王子全体の活性化につながれば」と期待した。
イオンモール株式会社の岩村康次社長は「新しい時代に向け、モールを作るだけではない形を検討していた。新しい生活基盤を提供する地域の拠点づくりに取り組みたい」と語った。
地元野菜配送も
オンラインスーパーの拠点はAIやロボットによる自動大型倉庫となる。緻密な温度管理や宅配システムにより、生鮮食品を含めた日用品の提供が可能になるという。
イオンネクスト準備(株)の牛嶋信滋さんは「朝、収穫した野菜をその日のうちに届けることもできる。この地域で栽培されているものを積極的に取り入れたい」と構想を話す。また、岩村社長は「道の駅と融合し、地域を盛り上げることが重要。実店舗のスーパーは生鮮より冷凍に注力するなどの品揃えを検討したい」という。
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