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八王子 文化

公開日:2022.06.02

衣装でシニア元気に
ショー通じて「まち明るく」

  • 歩きながらポーズを決めるモデルの女性

  • 思い思いの服装で記念撮影を楽しむ参加者

 年配者たちに元気になってもらおうと、生活支援を担う打越町の団体「ハモニカ」による「うきうきファッションショー」が5月22日、北野市民センターで開催された。同団体の関係者で参加した女性12人がモデルになり、男性6人がエスコート役を務めた。

 事前準備として、理学療法士がスマートな歩き方を指導。ショーでは、ファッションの見どころなど解説がアナウンスされる中、モデルがレッドカーペットの上を歩いた。本物さながらの迫力に、観覧者からは終始拍手が贈られた。

 参加者はおおむね60歳以上を目安に、同団体が拠点とするコミュニティカフェ「スーヴニールの森」の常連客やスタッフの親族、取引先などさまざま。「高齢者の皆さんに、明るく元気な服を着てまちを歩いてもらおう」。そんなコンセプトで構想は4年前から始動し、コロナ禍を経て実現した。同団体のメンバーは「年を重ねるほど、暗い色の服を好む傾向がある。高齢化の影響でまちの色味が暗くなってきている。気分から明るくなってもらえれば」と思いを話す。

 八日町の婦人服店「乙女屋」が衣装を貸し出したほか、地域の洋裁サークル「ちくちくの会」からは衣装の提供も受けた。乙女屋では事前に衣装の打ち合わせをしており、そのときは「こんな派手なのはちょっと」とためらっていた人も、少しずつ乗り気に。ファッションに関する解説も同店スタッフが担った。

 エスコート役の男性の一人は「最初は恥ずかしがっていたのに、みんな乗り気になっていた」とも。発案者の医師、数井学さんは「コロナで外出が減ったので、体が弱るフレイルの予防になれば」とし、「これはまだ第一歩。明るい服でまちに出てもらうのが次の段階」と展望を語った。

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