八王子 教育
公開日:2022.06.02
「地域に貢献したい」
多摩少年院 100周年へ
日本で最初の少年院として1923(大正12)年に開所した多摩少年院(緑町)は来年1月、創立100周年を迎える。同院の入り口には「創立100年」と書かれた掲示が貼られている。
少年院は、家庭裁判所から保護処分として送致された少年の健全育成を図る法務省の施設。多摩少年院ではおおむね16歳5カ月以上の男子を収容している。定員174人に対し、5月26日時点で在院者は73人。定員を大きく下回っている。池田一院長=人物風土記で紹介=は「少子化の影響が少なくない」とする一方、「社会のネットワークが整備されたおかげでもある」と分析する。「NPOなど、いろいろな社会的支援によって救われている未成年者がたくさんいるはず」との見方も。再犯防止の観点でも、出院後の支援として地域との関係づくりは重要だとし、「少年院としても、地域の理解を得られるよう貢献していきたい」と打ち明ける。
同院では職員が消防団に入団しているほか、10年ほど前から施設参観も実施しており、地域との関係性を深めている。
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