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公開日:2022.09.15
八王子市
健康ポイントが都表彰
「てくポ」普及へ、試行2年目
高齢者の介護予防を掲げ、八王子市と事業者が昨年10月に実証実験を開始した、スマートフォンアプリを使ったポイント制度「てくポ」。都内の区市町村でデジタルを活用した優れた取り組みとして、東京都から先月表彰を受けた。市は市内の関連団体との連携を広げ、登録者を増やしたいとしている。
中核市・区で3位
「てくポ」(八王子てくてくポイント)は、民間企業が開発した「脳にいいアプリ」を活用した取り組み。今回の表彰は、都と全区市町村の審査により選考された「Tokyo 区市町村DX賞」の実装部門で、23特別区と八王子市を対象にしたグループで第3位に選出された。
(株)ベスプラ(渋谷区)が運営し、無料公開する同アプリを65歳以上の市民に登録してもらい、利用者が歩数や食事の目標を達成するとポイントが得られる仕組みだ。脳トレーニングのミニゲームや、市内のボランティア参加などでもポイントを付与。ポイントは市内の協力店での買い物で使うことができる。
市は昨年10月から登録を受け付け、2月までに市内352人が登録し、市内3店舗が協力。実験2年目は6月に登録を再開し、9月5日時点で936人、協力店は9店舗に増えた。登録者数の内訳は60代が289人、70代527人となっている。
年度内5千人へ
市高齢者いきいき課では、市内で15万人を超す65歳以上の高齢者に対し、来年度の登録者数の目標を1割の1万5千人としている。その前段階として、今年度は5千人を掲げる。同課担当者は「アプリ操作や『てくポ』に参加したいという問い合わせが多い。アプリに関しては事業者対応であることを周知し、情報をまとめた市のサイトや広報誌も活用する」と説明。登録をサポートする説明会を引き続き毎月開くほか、市内の関連団体を通じて店舗への協力を呼びかける方針だ。
昨年10月に登録した長房町の田所房子さん(60代)は、アプリでの脳トレーニングを日課にしているという。「認知症にならないようにと思い、続けている。ボランティア活動でもポイントがもらえて、買い物にも使えるので便利」と好感触。初年度から協力店として参加するお茶販売店・網代園(横山町)の網代邦子代表は「新規客が増え、お店を知ってもらえたのはありがたい」と振り返った。「スマホを初めて持つ、使い方がわからないお客さんも多い」と、サポート体制の充実を求める声もあった。
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