2023年度の「タマリズムコンテスト」の事前説明会が、4月21日にオンラインで行われた。タマリズムは、若者のアイデアを元に多摩地域の活性化を目指す産官学連携のプロジェクト。郊外住宅地向けの観光まちづくりプランを大学生らに考案してもらい、八王子市などが実現に向けた支援を行う。
同プロジェクトは多摩市と稲城市、多摩大学総合研究所、京王観光(株)でつくる実行委員会が「多摩地域マイクロツーリズムプロジェクト(愛称=タマリズム)」として21年度にスタート。郊外住宅地を有する都市の課題を踏まえて学生たちが考案した観光まちづくりの企画を審査し、地元事業者とのマッチングや企画のブラッシュアップなど、実用化にむけた後押しを行っている。
実行委員会に八王子市と日野市も加わった22年度は、9大学と1団体の計16チームがコンテストにエントリーし、最終審査の「ドラフト会議」で10チームが事業者とマッチングした。
柔軟な発想に期待
3年目となる23年度の事前説明会には、関係者を含む約45人が参加。事務局によるコンテストの概要説明のほか、前年度の優秀企画チームやマッチングした事業者が振り返りを語った。
昨年、構内にあるバラを活用した企画を提案し、最優秀賞に選ばれた山野美容芸術短期大学(八王子市鑓水)の学生チームは「まずはやってみることが大切。恐れずに様々な人と関わりを持って」とアドバイス。今年度から参加する町田市を含む実行委員会の5自治体による、まちの紹介と課題発表も行われ、八王子市観光課の担当者は「高尾山以外の観光スポットが、ほとんど知られていない。学生ならではの視点で、新たな観光資源・コンテンツを発掘してもらいたい」と期待を寄せた。
コンテストのエントリーは5月15日(月)締切。6月に行政や企業などと交流するマッチング会、7月に学生たちが企画をプレゼンする1次審査会を実施。審査通過チームには最大10万円の活動資金が提供され、実証実験などを行った後、12月にドラフト会議が予定されている。実行委員会では「学生の若い柔軟な発想を出して頂き、多摩地域の観光を盛り上げていければ」と話している。
八王子版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|