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公開日:2023.06.29

黒塀通りに日本酒醸造所
6月開設 地域共創で酒米

  • 17日のはちぷろ田植え体験イベント

  • 東京八王子酒造=同社提供

 八王子の日本酒づくりを手がける(株)舞姫(西仲鎌司代表/本社・長野県)は6月、日本酒の醸造所「東京八王子酒造」を中町に開設した。「地元産の米を使いながら、独自のクラフト日本酒づくりにタンクごとに挑戦したい」と西仲代表。製品化に向け試験醸造を重ね、夏季には第1号を販売する予定だ。

飲みやすさ 研究

 東京八王子酒造は都内10カ所目の日本酒醸造所とされ、清酒の酒類製造免許を2022年12月に取得。「SAKEの可能性を広げる、東京八王子クラフト」をコンセプトに、小規模ながら多機能を凝縮させた都市型の醸造所だ。国内でも閉業する酒蔵が多い中、新規参入は珍しいという。

 立地は八王子駅から近い、江戸情緒漂う黒塀通りの一角。料亭「すゞ香」に併設されている。「日本酒過ぎずライトな飲み口で、ワイン感覚で食事と一緒に楽しめるものを目指す」と西仲代表。「家族や、若い人にも飲んでもらいたい。法人向けに200本くらいの少量をオーダーメードで受けたり、できたての量り売りも検討中。手土産にもなれば」と幅広い可能性も視野に。8月4日から3日間予定されている「八王子まつり」をはじめ、夏秋の地元イベントに合わせた店頭販売を見据える。

 八王子での日本酒づくりを目指し、西仲代表は「八王子の米で、八王子の酒蔵で」との理念で2014年から準備に着手。農のテーマパーク構想から計画を見直し、都市型の醸造所と伝統文化のコラボを軸に新たなコミュニティづくりに注力している。「地産地消地活」を掲げた、酒づくりによるまちおこしプロジェクト「はちぷろ」と称し、地元農家や住民らと連携した米づくりを10年続けてきた。

高月で田植え体験

 6月17日には、高月地区の田園で恒例の田植え体験イベントを開催。NPO法人はちぷろが主催し、約170人が参加した。この日は地元農家の指導で、約2反の水田に酒米の「ひとごこち」と「さくら福姫」の苗を植えた。田植えが初めての子どもたちは「冷たい」「足が抜けない」と興奮していた様子。小学生の子ども2人を連れ、町田市から参加した家族は「田んぼに触れる機会はなかなかない。子どもたちも楽しんでいた」と充実感をにじませた。

 7月の草刈り、9月の稲刈りを経て年内に仕込み、2月ごろには新酒として販売する計画だ。

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