企業力で人材育成を

　「八王子を日本一のデジタル先進都市へ！」をスローガンに一般社団法人八王子Ｕ16デジタル教育支援協議会が発足。９月３日、明神町の東京たま未来メッセで発足説明会が開催された＝写真。

　同法人は八王子で行われるプログラミングコンテストの支援を通じて、デジタル時代の人材育成を活動の目的とする。当日はＡＩやＤＸに関心のある経営者や市民らおよそ１２０人が集まった。

　発起人代表で理事長を務める経営者の小星重治さんは、プログラミングで養える論理的思考や創造性、問題解決能力などが将来の社会でいかに重要であるかを強調。「八王子の企業の力を結集し、デジタル好きな子どもたちを育てましょう」と呼びかけた。

　来賓の一人、八王子商工会議所の樫崎博会頭は「地元を意識した教育にしてほしい。ＤＸ化で先陣を切ってほしい」とエールを送った。同法人の取り組みに協力する国立東京工業高等専門学校（椚田町）を運営する独立行政法人国立高等専門学校機構の谷口功理事長は、世界で通じる「ＫＯＳＥＮ」の取り組みを紹介。そして、自民党政調会長の萩生田光一衆議院議員は「高専という拠点がある」八王子でこの取り組みを進めることの意義を話し、「高専は全国に50ある。いずれ横展開ができたら」とその広がりに期待を寄せた。

　会はその後文科省の教育関係者、大学教授、会計士らがそれぞれのテーマで来場者にメッセージを送った。

　同法人は引き続き入会企業を募っている。