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公開日:2023.10.12
都LPガス協会八王子支部
半世紀の歴史 継承
「災害に強い」周知を
八王子市内の事業所約40社が加盟する、一般社団法人東京都LPガス協会八王子支部(草間剛支部長)は先月、市議顧問委嘱状の授与式を開いた。支部メンバーや来賓ら約20人が暁町の料亭なか安に集結。50年近くにわたる歴史を振り返り、結束を誓った。
今回の授与式は、顧問を務める市議会議員2人が今春の市議選に伴い退任したこともあり実施。新任2人を含む3人に委嘱状が手渡された。
過去に支部長を経験した加藤高白顧問は、授与式の冒頭にこれまでの支部の活動と実績について紹介。「煮炊きといえば、昔は薪や炭。プロパンガスは1960年代に一般家庭で一気に普及した」と回顧した。
一方、都市ガスの浸透にも触れつつ、LPガスの転機として1995年の阪神・淡路大震災を挙げた。「インフラが壊滅し、都市ガスの2次災害で大火災が発生した。避難所や仮設住宅でもLPガスが使われ、災害に強いガスだと見直された」。LPガスは安全確認が容易で、ガス漏れによる火災など2次災害がほとんどなかったことや、地震後に短期間で復旧したことなどが焦点となった。
小中で常時使用へ
八王子支部はLPガスを市民に広く知ってもらおうと、公共施設への普及を提唱。2005年に総決起大会を開き、LPガス使用を市に陳情した。災害対策として小中学校での常時使用が承認され、新設予定校では全面使用になるなど成果を重ねていった。
当時支部長だった加藤顧問は「4人の市議を顧問にスタートし、これまで尽力していただいた」と強調。「販売店は町会役員や消防団など、さまざまな形で地域貢献をしている。ぜひ我々の業界をサポートしてほしい」と応援を呼びかけた。顧問の一人、吉本孝良市議は「歴代の先輩方に続き、変革ある地域の中で代表として市政に働きかけていく」と語った。
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