大塚にある帝京大学八王子キャンパスで11月1日、今年フランスで行われたラグビーワールドカップ(W杯)2023に日本代表として出場した同大卒業生ら6人による報告会が行われた。会場には同大ラグビー部員が80人以上。W杯で主将を務めた姫野和樹選手は「優勝はできなかったが、夢や目標、文化はレガシーとして受け継がれていく。これからの主役は君たちだと思う」と後輩たちを奮起させた。
登壇したのは、堀江翔太選手(37)、中村亮土選手(32)、坂手淳史選手(30)、松田力也選手(29)、姫野和樹選手(29)、堀越康介選手(28)の6人。全員が八王子キャンパス出身。ヒーローたちの母校凱旋に、ファンや同大ラグビー部員、報道関係者など約800人が同大キュリオシティホールに駆け付けた。
報告会では、W杯についての総括や今後の日本代表に関する思いなどを互いに披露。W杯で印象に残ったことについて、中村選手は、「初戦のチリ戦が行われたスタジアムの光景が忘れられない。3万人キャパの会場で、1万人が日本人。日本だと感じるくらいの空気感だった」と応援に改めて感謝の意を表した。堀江選手は、これからの日本代表に求められるものを司会から問われ、「個人のフィジカルを上げていかないと。またディフェンスの部分でもっと仕掛けることができれば、もう1段階、2段階上にいけるのでは」とチームを分析した。最後に姫野選手が同大ラグビー部員らに向け、「これからの主役は君たちだだと思う。僕たちがいつまでも主役ではいけない。これからのラグビーを背負っていくと思って学生生活を送ってほしい」とエールを贈ると、会場から大きな拍手が巻き起こった。
報告会終了後、群馬県から足を運んだ男性は、「自分も帝京OB。あんな活躍をした選手たちに会えるなんて」と感極まった。日野市から仕事を休んで来た女性は「6人全員に会えてうれしい。休んでよかった」と冗談まじりに話した。
「当たった」少年歓喜
同じく日野市から母親と来た門脇圭吾さん(小5)、未奈さん(小1)きょうだいは、W杯を熱心にテレビ観戦していたという。圭吾さんは小1からラグビーを習っており、今日という日を待ちわびていた。報告会後、チャリティーTシャツ購入者限定で行われた抽選会で、姫野選手に抽選番号を引かれた圭吾さんは、6人のサイン入り色紙を受け取ると、「当たった。めっちゃうれしい」とこの日1番の喜びをあらわにした。
同W杯には、八王子市立横山第一小・椚田中出身の小倉順平さん(31)も日本代表に選ばれている。残念ながら出場機会には恵まれなかったが、4年後のさらなる成長に期待がかかる。
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