八王子 社会
公開日:2024.02.01
火災から文化財守れ
市内寺院で消防演習
八王子消防署(戸谷彰宏署長)は1月26日の「文化財防火デー」に合わせて、25日に下柚木の金峰山永林寺、26日に犬目町の犬目山安養寺で消防演習を実施した。
文化財防火デーは、1949年1月26日に奈良県の法隆寺金堂壁画が焼損したことを教訓として、55年に消防庁と文化庁が定めたもの。それに伴いこの時期に消防訓練を行う自治体が多い。
永林寺の消防演習には由木2小隊、由木指揮隊、八王子市消防団第12分団、八王子災害時支援ボランティアが参加。同寺関係者らと連携して、本堂からの出火を想定した119番通報、初期消火、文化財の持ち出し訓練、消防隊と消防団隊による一斉放水などが行われた。
安養寺でも楢原2小隊、八王子市消防団第6分団が参加して、同様の訓練を実施。終了後、土岐秀淳住職は「災害発生時には、地域との連携や人を思いやる慈悲の心が大切。これからも将来に継承すべき貴重な文化財を守っていきたい」と語った。
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