「いじめを未然に防ぐには」を市内小中学生で考える「はちおうじっ子サミット」が7月23日、いずみの森義務教育学校を会場に行われた。市内の市立小中学校全107校の代表児童・生徒らが一堂に会し、議論を活発に行った。今後はサミットで発表した意見を元に具体的な取組みを各校で実行。いじめ反対の意思表示をするピンクシャツデーに成果を報告する。
開会に先立ち、安間英潮教育長が「皆さん一人ひとりが、自らいじめ問題について考えてもらいたい。生きていると嫌な気持ちになることは当たり前。誰とでも親友になる必要はないが、教室の仲間と少しでもいい関係でいられるよう、自分のできる範囲で助けることが大切」とあいさつ。また、いじめ反対への意思を示す「ピンクシャツ」にちなみ、東京八王子ビートレインズの高松僚常務から、参加した代表児童生徒ら全員にピンクTシャツが贈られた。
続いて、児童生徒らはA〜Fの6つグループに分かれ、これまでに取り組んできた活動内容を各校ごとに紹介。それぞれ活動の成果と課題を発表し、司会進行役の生徒の舵取りで意見を交換。議論を深めていった。
活発な意見交換
今回のテーマは「いじめのない学校生活を実現するために、どのような取り組みができるのだろうか」。
川口中学校グループ(川口中、川口小、上川口小、美山小、松枝小)では▽優しい言葉週間▽あいさつ運動に取り組み、学年の枠を超えてコミュニケーションが取れたと成果を報告。課題として▽まだ、チクチク言葉(相手が嫌がる言葉)を使う人がいる▽学年の中でも上下関係ができていた、などを挙げた。
またAグループでは議論を進める内に、「いじめ」と「いじり」の基準を決めるべきかという議題が生まれた。児童らは挙手し「深刻さを知るために作った方がいい」「基準をつくるとコミュニケーションが減ってしまう可能性もある」「いじりが発展するといじめになる。両方なくしたほうがいいのでは」などと発言。活発な意見交換となった。
司会進行役として参加した清水優美子さん(川口中3年)は「すごく楽しかった。意見がでなくて困ることがなかった。会議が進むし、内容を深めることができた」と話した。また、名取優吾さん(第一中2年)は「大変だったけど、意見を言う人が多くて助かった。(いじめを未然防止するため)今後も普段から周りの人とあいさつすることを徹底して、仲を深めていけたら」と話した。
成果発表はホームゲームで
今後は、サミットで交わした意見を各校が持ち帰り、具体的な取組みを決め実行する。その成果については、2025年2月26日のピンクシャツデーを目指し、付近で開催される東京八王子ビートレインズのホームゲーム内で発表する予定。
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