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公開日:2026.03.12

東京工科大学
学園バス自動運転化へ
市と連携し実証実験

  • カメラやセンサーなどを搭載した自動運転スクールバス

    カメラやセンサーなどを搭載した自動運転スクールバス

  • 自動運転について解説する須田教授

    自動運転について解説する須田教授

 少子高齢化に伴う運転手不足による地域交通網の維持などの社会課題を解決しようと、東京工科大学(香川豊学長)は3月7日、八王子キャンパスとJR八王子みなみ野駅を結ぶルートで自動運転バスの実証実験を開始した。同日行われた出発式には初宿和夫市長らが出席。市と連携し、安全で効率的な自動運転技術の社会実装や将来的な交通空白地域の解消、地域公共交通の活性化を目指す。

 この試みは、自動運転研究の第一人者である同大未来モビリティ研究センター長の須田義大教授を中心に進められているもの。同大は、保有する27台のスクールバスを活用して大規模なデータ収集ができることや、国内私立大学最大規模のAIスーパーコンピュータ「青嵐」による高度な解析が可能な点、また八王子市との「AI/DX技術を活用した連携に関する協定」により技術を直接、地域社会の課題解決につなげられるなどの強みを持つ。将来的には運転手が搭乗しない「自動運転レベル4」の実現を目指し、スクールバスの空き時間を地域コミュニティバスとして活用することや、市内の各教育機関への技術の水平展開も視野に入れている。

延伸構想も

 5日間にわたる実証実験では、東大発ベンチャー企業のシステムを搭載した10人乗りの国産バスを、運転手が同乗して必要時に手動に切り替える「レベル2」で運行。教職員らを乗せ、駅とキャンパス間の片道約11分間のルートを最高時速35Km制限で走る。今回得たデータを反映して、次の実証実験へとつなげていく。

 出発式で試乗した初宿市長は「(昨夏に乗った自動運転バスに比べ)アクセルやブレーキの制御が滑らかになり、技術の進歩を感じる」と高く評価。10月に子安町で開所する「桑都の杜」とJR八王子駅南口を結ぶ自動運転バス実証に同システムを活用することや、将来的にそのルートを片倉駅を経て同大まで延伸する構想を明かした。

 香川学長は「市と連携しながら、学内でAI研究の基礎から社会実装までを体験できる教育を展開し、有能なAI人材を社会に輩出したい」と展望を語った。

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