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公開日:2026.03.05

八王子市
火災死者数が増加
東京消防庁管内で最多に

  • 火災死者数が増加 (写真1)

  • 火災死者数が増加 (写真2)

 八王子消防署が2月、2025年中(1月1日〜12月31日)の市内火災概要(速報値)を公表した。火災件数は199件と前年から2件減少したものの、焼損床面積は271平方メートル増加。火災による死者数も4人多い7人と目立ち、東京消防庁管内で八王子が最多となった。

「逃げ遅れ」か

 亡くなった7人のうち6人が住宅火災による犠牲者で、同庁管内の区市町村別で最多となっている。

 深夜から未明にかけての発生が目立ち、そのほとんどが住宅用火災警報器(住警器)未設置の世帯だったことから、同署では火災の発生に気付くことが遅れたことによる「逃げ遅れ」の可能性を指摘している。住警器が設置されている場合、火災100件あたりの死者数は未設置時の約3分の1に抑えられるというデータもあり、同署は住警器の設置と半年に1回の点検、設置から10年を目安とした本体交換を強く呼びかけている。

出火原因「電気」が実質トップ

 出火原因の表面上の1位は「放火」(39件)で、2位「ガステーブル等」(18件)、3位「たばこ」(15件)、4位「たき火」(8件)と続くが、「その他」が119件あり、その詳細を分析すると、実質的なトップは「電気関係」(56件)であることがわかった。

 「電気関係」はリチウムイオン電池や掃除機、テーブルタップ、扇風機、コンセントなどに起因する火災。中でもリチウムイオン電池による火災は、スマートフォンやモバイルバッテリーなどの普及に伴い23年(7件)から右肩上がりで増加しており、25年は11件を記録した。市内では、リチウムイオン電池は隔週1回の「有害ごみ」の日に出すか、家電量販店やホームセンターなどのリサイクル協力店へ持ち込むなど、正しい廃棄が求められる。

 また火災被害を最小限に食い止めるため、同署は家庭への消火器設置を推奨している。統計では万が一、火災が発生しても消火器具を使用した場合は、約7割が被害の軽減につながっているという。同署は「消火器は電気火災や油火災など、さまざまな原因の火災に効果的で、早い段階での初期消火が可能。『自分の家は自分で守る』という意識で、自宅に備えていただければ」と話している。

消防体験フェスタ

 市民に火災予防意識を高めてもらおうと、同署は「春の火災予防運動」(3月1日〜7日)最終日の3月7日(土)に東浅川町のイーアス高尾で「消防体験フェスタ」を開催する。

 イベントの目玉は、東京消防庁に1台しかない「VR防災体験車」による地震体験と、リチウムイオン電池の火災実験。このほか消火訓練体験や煙体験、応急救護訓練、はしご車バスケット搭乗体験、ミニ防火衣の着装体験、消防隊員との腕立て伏せ対決、市消防団音楽隊による演奏、プロバスケットボールチーム「東京八王子ビートレインズ」とのシュート体験など、親子で楽しめる企画が満載。戸吹クリーンセンターによる、不要なスマートフォンやモバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池の回収も予定されている。

 時間は午前10時から午後1時まで。雨天中止(当日午前6時30分に八王子消防署HPで告知)。

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