北原国際病院（大和田町）などを運営する医療法人社団ＫＮIのグループ会社「（株） Kitahara Medical Strategies International」（同／石橋千賀代表取締役）が先月から、患者が抱える「健康」と「資産」に関する悩みにワンストップで対応する相談サービスを開始した。

三井住友信託と

　タッグを組むのは、三井住友信託銀行の八王子支店（旭町／長本啓太支店長）。昨年両者で締結した「地域住民のウェルビーイングを支える事業共創に関する協定」に基づきスタートしたもので、顧客の相談に双方の専門家が同席して相談に応じる点が特徴的だ。

　対象となるのは、北原グループの会員制サービス「北原トータルライフサポート倶楽部」の会員と同支店の顧客など。北原グループの担当者によると、同倶楽部の現在の会員数は各種会員を合わせて約１０００人。患者の経済状況が医療の選択肢に影響を与えることがあるため、相談希望の会員に、資産管理のプロである三井住友信託銀行同支店のスタッフが同席し相談を受けられる場を提供する。反対に、同支店が普段接する顧客のうち、健康についての相談事が寄せられた場合には北原グループのスタッフが同席し相談を受ける。

　長本支店長によると、このような事業を始めたのは同信託銀行で八王子支店が初めてで、北原グループと提供できる相談サービスが同行の実施していきたい事業内容と合っていたという。石橋代表によると、サービス開始の告知を出してから「想像以上の問い合わせがあった」といい、同事業を通して地域住民の「ウェルビーイング」を支えていく予定だ。

　問い合わせは、同倶楽部【電話】︎０４２・６４２・８８８２、同行八王子支店財務相談課【電話】０１２０・６００・６２９。