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八王子 社会

公開日:2025.08.28

自動運転バス
高尾地区で実験運行
市長や地域住民らが試乗

  • 停車後に運転席を見学する初宿市長(右)

  • 車内のモニターで周辺状況が確認できる

  • 公道を走る自動運転バス

 自動運転による公共交通サービスの社会実装実現に向けて、8月23日から都が高尾駅北口周辺で自動運転バスの実験運行を実施している。31日(日)までの9日間。

 実験運行は運転手が搭乗し、必要に応じて手動運転に切り替える「自動運転レベル2」で実施。高尾駅北口から高尾台住宅までを往復する約5・2Kmのルートを、EV(電気自動車)バスが一日9往復している。

期待高まる

 実験運行開始の前日に関係者向けの試乗会が行われ、初宿和夫市長や都の招待者、運行ルート沿線の住民らが一足早く自動運転バスを体験した。

 バスは道幅や勾配が入り組み、路上駐車などもあるルートを時折、手動運転に切り替えながら走行。試乗に参加した井越千佳さん(13)は「想像していたよりも安全運転で安心した」と驚いた様子。辻息吹さん(13)は「(利用している)路線バスが1時間に1本しかないので、自動運転バスが導入されて本数を増やしてもらえればうれしい」と期待を寄せた。

 八王子市と西東京バス株式会社(明神町)は、この実験で抽出された課題をもとに検討と対策を行い、12月から同じルートで通年運行、将来的には運転手が搭乗しない「レベル4」を目指すとしている。初宿市長は「まだぎこちなさもあるが、運転はスムーズで不安になる場面はなかった。これからAIが学習していくことで、より快適になっていくのだろうと期待が持てた」と感想を述べた。また西東京バスの高木保代表取締役社長は「市民の足(交通手段)を守り、昨今の乗務員不足の解消を両立する一つの有効な方法として自動運転にチャレンジする。今回の結果をもとに精度を高めて、冬の通年運行に反映させていきたい」と意欲を語った。

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