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公開日:2025.12.11

北野町小俣牧場
「乳牛五輪」で1等賞
都代表として出場

  • 初宿市長(右)に受賞を報告した小俣さん

 「乳牛のオリンピック」とも称される「第16回全日本ホルスタイン共進会北海道大会」がこのほど北海道で開催され、東京都代表として出場した北野町の小俣牧場(小俣行弘代表=人物風土記で紹介)で育った乳牛が、優等賞に次ぐ1等賞の第7席に選ばれた。小俣さんは11月18日に市役所を訪問し、初宿和夫市長に受賞を報告した。

 各都道府県代表の乳牛が集い、長く健康でいるために必要な体型の改良度合いを競う共進会の全国大会。戦後の復興間もない1951年から概ね5年ごとに開かれているが、コロナ禍で前回が中止となったことから、10年ぶりの開催となった。

 北海道勇払郡安平町で開かれた今大会には、全部門を合わせて約400頭が出場。小俣牧場の乳牛「YMO ドロツプキツク マリア」は、経産・月齢36月以上42月未満(3歳ジュニア)部門に出場し、最上位グループの「優等賞」を北海道勢が独占するなか、優等賞に次ぐ「1等賞」の7席を獲得した。

体調不良でピンチも

 小俣さんの乳牛は、昨年10月に行われた東京都乳牛共進会でも農林水産大臣賞を受賞。全国大会での活躍が期待されていたが今夏、出産日が八王子で最高気温40・3度を記録した日にあたってしまい、餌を食べられないぐらい弱ってしまった。点滴や手術、栄養剤を与えるなど、できる限りのことをして献身的に世話を続けた小俣さんの思いが通じたのか、徐々に牧草を食べられるようになり、9月の都予選にもなんとか出場することができた。そして10月、東京代表の一頭として北海道へと旅立った。

無事帰宅に安堵

 表敬訪問で初宿市長に全国大会出場への道のりや大会の様子を語った小俣さんは、「(生育環境が充実している)北海道の牛が多数受賞する中で、東京の牛が1等賞を取れただけでもうれしい」と受賞の喜びを語った。また、北海道へはトラックやフェリーを使っての長距離移動になるため、牛に疲れやストレスが溜まって、ぐったりしてしまうことも多いことから、「何より無事に帰って来ることができて良かった」とほっとした表情で語った。初宿市長は「日頃から、いかに愛情を持って牛を育てているかが伝わってきた。大変なご苦労があったと思うが、受賞はそれらが認められた結果と思う」とねぎらった。

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