八王子 社会
公開日:2026.08.26
八王子市 クマ対応の指針策定 都内自治体で初
八王子市は8月21日、市クマ対策プロジェクトチームの第4回会議を開き、策定に向けて検討を進めてきた市独自の「ツキノワグマ対応マニュアル」の素案の最終的な取りまとめを行った。チームを構成する中邑仁志副市長と部長級職員12人に加え、警察や消防、東京都の担当者も出席して内容を確認。原案通りで了承された。市は「庁内での意思決定を経て、9月上旬までに正式決定する予定」としている。
対応マニュアルはクマによる人身被害の防止を目的に、緊急時の対応などをあらかじめ定めるもの。都のマニュアルや環境省の緊急銃猟ガイドラインをベースに、専門家のアドバイスも反映して作成された。市によると、都内の自治体でクマ対策マニュアルを策定するのは初。
市独自の定義も
60ページを超えるマニュアルは3章で構成。市独自の定義として「人の日常生活圏から半径200メートル以内」を「人の日常生活圏周辺」と定めた。第1章では出没場所や被害発生の有無・可能性などの状況に応じて危機レベルを4段階に設定。レベル別に経過観察や防除対策、追い払い、捕獲、緊急銃猟などの対応を定め、庁内および現地対策本部の体制や役割分担を明確にした。第2章では緊急銃猟の事前準備や対応手順、第3章ではクマを寄せ付けない平時からの誘引防止策などを記載している。
市は「山林と住宅地や農地が隣接する八王子市は、人とクマのすみ分けに必要な緩衝帯を広範囲に設けることが難しい地理的特徴がある。市民や関係機関と連携し、地域に合った誘引防止策に平時から取り組むことで未然防止に努めたい」とし、運用開始後は机上訓練などを実施する予定。
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