任期満了に伴う多摩市長選挙の告示日となる4月3日(日)まで残り1カ月となった。本紙の調べでは10日(日)の投開票に向け、現職と新人を含めた4人が出馬を表明=2月28日時点。無風状態だった過去2回(2014・18年)と比べ、混戦も予想される。
立候補の意思を明らかにしているのは、4期目を目指す現職の阿部裕行氏(65)と多摩市議会議員の藤原正範氏(63)、前市議の遠藤千尋氏(46)、プロレスラーの松田道人氏(48)の4人。
混戦予想
過去2回は阿部氏が次点にそれぞれ3万票近くをつける圧勝だったものの、今回は市議経験者が2人立候補を表明したこともあり、混戦も予想される。
現職の阿部氏は過去3回同様、無所属での出馬を予定。新型コロナの感染症から市民の命を守ることを最優先に、ウイズコロナの視点をもって、市民主体の行政にチェンジしていくとしている。
新人の藤原氏は無所属で、自由民主党の推薦を得る。公明党にも推薦を依頼するとし、コロナ対策と経済活発化の両立のほか、ニュータウンの再生、子育てしやすい街の実現などを前面に出す。
10年の市長選で1475票差で阿部氏に迫った遠藤氏は無所属で、日本維新の会の推薦を見込む。長期政権に異を唱え、多摩をベッドタウンから生活の拠点となる街へと導くことを訴える。
多摩市出身の松田氏は今回で3度目の市長選へのチャレンジとなる。無所属で出馬し、市内で適用できる地域通貨の発行による経済の活性化や、人工知能による市政運営などを政策の柱とする。
投票率向上に期待?
一方で混戦となれば、投票率の向上が期待されるところだ。
接戦となった10年の市長選が45・50%だったのに対し、14年は34・47%で18年は36・38%と低迷した。
補選も
10日には多摩市長選と同時に市議会議員の補欠選挙も行われる。告示日は市長選と同じ4月3日となる。
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