恵泉女学園大学が所有し利用していた南野キャンパスが今年1月28日に国士舘大学へ売却されていたことが、このほど本紙の調べで分かった。
同キャンパスは、統合再編によって廃校となった都立南野高校跡地を恵泉女学園大学が2007年に購入。1997年に竣工した多摩キャンパスとともに利用していた。
一方、国士舘大学は、92年に多摩キャンパス(永山)を開設。現在、体育学部4学科のうち体育、武道、スポーツ医学の3学科と同大学院のスポーツシステム、救急システムの2研究科の修学拠点としている。そうした中で、体育学部の学科増設等で狭隘となった多摩キャンパスを拡充することに加え、同大学を挙げて取り組む防災教育の実習・防災研究の拠点として最適地であること、永山の多摩キャンパスから約1Kmの徒歩圏内にあることなどを理由に恵泉女学園大学からの購入を決めた。今後は町田キャンパス(町田市広袴)を拠点にしている体育学部こどもスポーツ教育学科を移設。4学科を同一キャンパスで修学することで、大学院研究科と合わせ一貫性を持った教育、研究環境を整備、大学を挙げて取り組む防災教育の実習・防災研究の拠点にしていく方針だ。
「(仮称)多摩キャンパス南野校舎」として22年からの利用開始を目指し、中長期事業計画の策定、既存建物の改修等を進めていく意向を示す。実技や実習科目、強化指定競技クラブの活動のほか、防災・救急救助総合研究所の拠点として地域と連携した防災活動も含めた研究・実習の場としての役割も想定しているという。
同大学は「校地拡大に伴う一貫性のある教育・研究の実践により、多摩市が掲げる『健幸都市』の推進において、引き続き本学のもつ教育・研究面の知見と人的資源、施設などの面で一助となり、高齢化や自然災害などの課題に向けた取り組みを加速していきたい」とコメントを寄せた。
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