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みんなの居場所 「リバティ」運営に支援を 社会福祉法人こばと会
4つの保育園と6カ所の学童クラブを運営している落合の社会福祉法人こばと会(元井由隆理事長)。同法人が運営する諏訪名店街にある「みんなの居場所リバティ」は不登校になった子どもなどが過ごす場として定着しているが、リバティに対する来年度の運営補助金が国から得られないことが分かり、利用者などからは不安の声が上がっている。
同法人は保育や学童クラブ以外にも、多摩市子ども家庭支援センターたまっこ、子ども食堂、そして「みんなの居場所リバティ」の運営なども行っている。リバティはヤングケアラー支援の拠点にもなっている。
子どもが集う場に
もともとは諏訪・永山地域の住民が訪れるカフェだったリバティは、人間関係やさまざまな理由により学校生活が困難になり、不登校になった子どもたちなどが気軽に利用できる居場所として2022年に生まれ変わった。
同法人の西川毅さん、櫻田幸也さん、佐藤江身子さんらが常に見守り、食事を提供している。時には遊び場になり、時には勉強する場となって、子どもたちの笑顔と真剣な表情が絶えない場になっている。
利用対象者は中学生以下で、登録制になっている。現状、約150人が登録し、多い時は10人〜15人の子どもたちが過ごしている。この運営費は公益財団法人日本財団の補助金で成り立っているが、来年度は補助の対象からはずれることになり、このままではこれまでのような運営ができなくなる可能性が高まってきた。
寄付を募る
そこで、同法人は来年度にむけて寄付を募ることになった。リバティの櫻田さんは「全国的に不登校の児童が増えているように、リバティへの需要は今後増していくと思う。今まで以上に手厚い運営をしていくためにも、皆さまからのご寄付をお願いしたいと思います」と話している。
櫻田さんは協力者を求めるとともに、募金口座ができしだい、ホームページ等で告知するという。
親の会立ち上がる
リバティには約10人の保護者からなる「親の会」がある。普段は子育てや家庭、地域などの情報交換をする交流する会として定期的に集まっていた。しかし、今回の報を受けて、保護者たちはリバティに対する熱い思いと共に立ち上がり、補助を得られるような活動も行った。
親の会は、リバティに対する思いを胸に市に陳情を行った。その中では、「社会とのつながりが隔たれ親子で孤立感に悩み、公的支援機関や民間のほかの施設にも足を運びましたが、どこも合わない中で、リバティだけは行くことができ定期的に外に出られるようになった。リバティでは同年代だけではなく多世代との交流の機会が得られ、学校や支援機関では得られにくい雰囲気の温かくきめ細かいコミュニケーションをすることができ、生きる気力を取り戻しています」などとつづっている。
最後の砦に
前よりも学校生活にチャレンジできるようになった子どももおり、次のステップに進める居場所になっているという。また、親の会は、保護者にとっても、同じような状況の親子とのつながりができ孤立感が無くなり、前向きに情報収集や生活ができる安全基地になっているという。
保護者たちは「リバティは不登校などで孤立しがちな家庭を精神面でも経済面でも支えてくれる無くてはならない場です。リバティが無くなったら私たち当事者にとっては最後の砦のような場所が無くなることと同じことです」と話す。
同法人の元井理事長は「日ごろから皆さまのご支援には感謝申し上げます。保育や学童に携わっていると様々な性格の子どもに出会うことがあります。ぜひご理解いただければ幸いです」と話している。
![]() 定期的に行っている保護者の集まり
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