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公開日:2026.06.04
永山駅前雑木林保全育成の会 永山の緑地守り20年 地道な活動続く
永山駅前に広がる緑地の保全を行う、永山駅前雑木林保全育成の会(石川誠一さん、江川美穂子さん共同代表)が今年、活動を開始してから20年の節目を迎えた。URの開発を知った当時の住民有志が、多摩市や市議会に働きかけ、市が土地を買い上げる形で開発を中止させた市内唯一の緑地。「さえずりの森」と名付けられ、今も保全活動は続いている。
多摩ニュータウン都市計画が決定した1965年以降、71年には諏訪・永山地域から入居が始まり、その直後に永山駅が開業した。江川共同代表によると、その後周辺の開発が進み、団地や商業施設が建設されていくなか、永山駅西側に広がる約1ヘクタールの緑地は残っていたという。
開発中止に
しかし、2005年にURがその土地を売却し、高層住宅を建てる案を周辺住民に提示した。保存することを望んだ住民らは「永山駅前雑木林を守る会」を結成し、約7000人の署名を添えて林保存の請願を市議会に提出。採択され、市がURから土地を買い取ったことから開発計画が中止された。06年から「守る会」は「保全育成の会」と名前を変え活動を続けている。
貴重な植物
残った緑地は市民からの公募、投票を経て「さえずりの森」という愛称が付けられた。市内ではここでしか見られないバアソブ、多摩丘陵固有種のタマノカンアオイなど貴重な動植物が年間を通して観察できるという。
育成の会の活動メンバーは現在13人ほど。協力者や支援者も多数いるという。市と協定を結び、毎月第1・3土曜日の午前中に散策路の手入れや倒木の処理、ごみ拾い、植物の保護などの保全活動を行い、SNSでの発信やメールマガジン(希望者)の配信などを行っている。また、季節の観察会や近隣小学生への野外授業なども受け入れている。
江川共同代表は「駅前にあるさえずりの森は『多摩市のみどりの象徴』として、市民と議会、多摩市が一丸となって守った貴重なみどりです。こころ癒される景観だけでなく、森の中に入ってみると、駅前とは思えない豊かな自然にきっと驚きますよ。身近にあるさえずりの森をどうぞ散策してみてください。関心がある方は、保全活動のボランティアにも参加してみませんか」と呼びかける。
同会は夏の観察会を8月1日(土)に開催する予定。午前9時30分から。江川共同代表は「いま地球沸騰化の時代にあって、みどりの価値はますます高まっています。それだけではなく、疲れた時弱った時には、『こころに効く』みどりです」と話していた。
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