多摩市を拠点に活動する中学硬式野球部「多摩シニア(佐伯秀喜監督)」の投手、川島連十選手がこのほど、同世代の日本代表に選出された。7月中旬からアメリカに遠征し、全米選手権大会に出場する。
海外のチームと対戦
左投げ左打ちの川島選手は、4月に行われたシニア日本代表を選ぶトライアウトに参加した。日本全国から集まった選手から、(一財)日本リトルシニア中学硬式野球協会が選抜する18人のうちの一人として代表に選ばれた。
選出の報を知ったのは5月のゴールデンウィーク明け。川島選手は「トライアウトでは調子が悪かったので不安でしたが、代表に選ばれてうれしい」と喜びを表す。「学校では先生や同級生からお祝いされて、恥ずかしかった」と笑う。また、父親からは「海外の選手、野球を知るチャンス。しっかりと学んできなさい」と激励されたという。
日本代表のメンバーは7月中旬に日本を発ち、アメリカ地元チームとの交流戦を経た後に各グループのリーグ戦を戦い、決勝トーナメントで優勝を争う。アメリカ各州のチームのほか、日本、プエルトリコ、カナダ、ブラジルなどの国際チームが参加する予定。
防御率ゼロに
ストレートとフォークが武器だという川島選手は「ピッチャーとして先発して防御率ゼロでいきたい。打線は絶対に援護してくれるので」と自身の目標とチームメートへの信頼を語った。中学硬式試合では球数制限もあり、外野手を務めることもあるという川島選手。「打線も磨いているので打席に立つことがあれば自信はある」と話した。
多摩シニアで成長
多摩シニアはチームができてから3年目。1年生からチームに加わった川島選手は一期生にあたる。埼玉西武ライオンズにいた元プロ野球選手の佐伯監督が指揮を執るチームで、「練習方法などは選手の自主性に任せる」「ボール集めも腰を傷めないように足で蹴る」などユニークな指導法が注目を集めた。
国立市に住む川島選手は佐伯監督がチームを作るという話を聞いて、多摩シニアに入団したという。川島選手は「自主的にやりたいことができる新しい野球。監督のもとのびのびと野球ができている」と話す。佐伯監督は「もともと持っている野球センスが良い。ピッチャーにしても野手としても能力が高く、代表には当然選ばれると思っていた」と話している。また、多摩シニア野球協会の妹尾洋平会長は「1年生の時からの中心選手。投手としてだけではなく外野手、走塁をとってもバランスのとれた良い選手」と太鼓判をおす。
中学卒業後は、二松学舎大学附属高校への進学が決まっている川島選手。同じ左腕で長く活躍するソフトバンクホークスの和田毅選手に憧れているという川島選手は「高校に進学して、甲子園出場を通過点にできたら。さらに上をめざしたい」と話した。
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