世界最高峰のエベレスト登頂を成功させた 松下 沙織さん つきみ野在住 35歳
世界の頂に咲く大和撫子
○…青空が広がり、自分より高い山のない世界。世界最高峰・エベレストの頂から見る景色は『神々の山嶺』の名の通り「本当に神様がいそう」なほど幻想的な風景だったという。しかし世界最高峰の頂に、日本人女性として25人目に立った喜びは、3座連続登頂を成し得なかった無念さに相殺されてしまう。「応援してくれる人たちがいたし、自分もできると思っていたので」と笑顔の中にも悔しさをにじませた。
○…登山の魅力に目覚めたのは小学生の頃。幼馴染の父で、現セシリア小学校の渡辺勝之校長がハイキングなどに連れて行ってくれたことがきっかけだった。中学1年の時に日本で2番目に高い北岳に登頂。眼下に広がる雲海や昇る朝日などの景色、高山植物、野鳥といった自然に魅せられた。「この景色を色々な人に見てほしい」。そんな思いが強くなり登山ガイドになった。現在はヨガのインストラクターの資格を持ち、呼吸法などを自身の登山やガイド活動に活かしている。
○…今回の挑戦では、母校の聖セシリアから物心両面で多くの支援をもらった。恩返しと報告を兼ね、講演会なども検討している。「子ども達が元気になるようなことをたくさん伝えたい。特に中高生時代の勉強は、全ての教科が実は役に立つことを知ってほしい」。世界中から集まる登山家と寝食を共にする生活を続けた先輩からの貴重なアドバイスだ。
○…骨折を押しての登頂や隊選びの失敗など得難い経験をした。「失敗しちゃいけない資金を使ったチャレンジだったが、すんなり成功するよりも良い経験ができた」と再挑戦に意欲を見せる。登山は決して自分一人だけのためではない。「道を開くきっかけになれば」。そんな使命感を抱き、挑戦は続く。
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