市内中央林間在住の坂本香心さん(77)が「第35回記念産経国際書展」で最高賞の高円宮賞を受賞した。明治記念館で行われた表彰式では、高円宮妃久子さまから賞状が贈られた。
継続は宝
「書は人なり」が座右の銘の坂本さん。自身の書を「人生の中で学んだ結果」と語る。覚えるのは早いが、継続が苦手だった坂本さんは、同じ書家で何事にも粘り強く、放り投げない兄の姿をみて、その大切さを知る。「続けることで人間として大きくなる」ことを自覚、さらに「独学ではダメ。人に会う事が勉強になる」と精進を重ねた。書道と向き合い続け、70年を経てなお初めて気づくことも多いという。「長い間続けてきたことでしか書けないものもある。継続は苦手だったが、今では力であり宝」と振り返った。
今年1月には良き理解者で最愛の夫をがんで亡くした。「1年があっという間だった。存命なら一緒に喜んでもらえたのに」と遺影に目をやり、少し淋しげに微笑んだ。
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